イモラサーキットで開催された2003年F1サンマリノGP決勝スタート前のホームストレートの様子
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イモラでのF1エミリア・ロマーニャGP、フリー走行は1回のみ…ホンダ勢にアドバンテージ

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2006年以来の復活となるイモラ・サーキットでのエミリア・ロマーニャGPは、チームとドライバーに大きな試練を課すことになる。レースウィークは通常とは異なる2デーイベントとして開催され、フリー走行は1回に制限される。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響で、当初は計画されていなかった伝説的な名が14年ぶりにF1カレンダーに復活する事となった。F1は先月の発表で2デーイベントとして執り行うと明らかにしていたが、8月4日にレースフォーマットを発表し、各セッションの詳細を公表した。

まずは現地10月31日(土)の午前10時より90分間のプラクティスが行われ、午後2時からは60分間の予選が行われる。決勝は1日(日)の午後1時10分に開始となる。

通常は金曜に2回、土曜に1回と、3回に渡って計4時間の練習走行が行われるが、イモラにおいてドライバー達は、僅か90分のみで全開走行できるまでに調整を終わらせ、チームはマシンのセットアップを決め込む必要がある。イニシャルセットアップを見誤れば挽回は厳しい。

フリー走行の制限は、ホンダエンジン勢にアドバンテージをもたらす可能性がある。

ホンダPUを搭載するスクーデリア・アルファタウリは、7月の開幕戦を前にフィルミングデイを利用し、イモラ・サーキットに2020年型F1マシン「AT01」と2018年型「STR13」を持ち込み、ピエール・ガスリーとダニール・クビアトにステアリングを握らせてデータを収集している。

フィルミングデイにおいてはデモ用タイヤの装着が義務付けられるため、実戦とはコンディションが異なるものの、現行型マシンでイモラを走行したのはファエンツァのチームのみであり、相対的に優位な立場にある事は間違いなく、同じホンダPUを積むレッドブル・レーシングもその恩恵を得る事だろう。

2020年 F1カレンダー

エミリア・ロマーニャGPは9月開催のモンツァでのイタリアGP、ムジェロでのトスカーナGPに続くイタリア国内での3戦目となると同時に、今シーズンのヨーロッパラウンドを締め括る1戦となる。

F1は2020年シーズンに15~18戦を開催したいとしており、シーズンフィナーレは12月半ばの中東でのバーレーン及びアブダビでの2戦が濃厚と見られているが、その前にベトナムおよびマレーシアでのフライ・アウェイが開催される可能性も残されている。

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