F1、混乱と物議を経てエミリア・ロマーニャGPで再びトラックリミットを設定
「一貫性のないルール適用」との批判を浴びた開幕バーレーンGPを経て、F1は第2戦エミリア・ロマーニャの舞台、イモラ・サーキットに再びトラックリミットを設定する。
バーレーンGPでは、セッション中にターン4のコース域外走行を犯した者のラップタイムを抹消とする一方、決勝では同じ制限を課さないとした事が引き金となり混乱を生み、結果、物議を醸す事となった。
レースではルイス・ハミルトン(メルセデス)が再三に渡ってトラックリミットをアドバンテージに変えた一方、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は追い抜きの際にターン4を飛び出したとして首位の座を譲るよう指示され勝利を逃した。
レースディレクターを務めるマイケル・マシは4月15日付けで、イモラ・サーキットの3箇所にトラックリミットを設ける事を明らかにした。監視されるのはターン9の出口とターン13のエイペックス、そしてターン15の出口だ。
いずれも違反した場合はラップタイムが抹消され、その都度、チームに対して公式メッセージシステムを介して通知される。バーレーンでは決勝とその他のセッションでルール適用に違いがあったが、今回は全てのセッションで同じ様にトラックリミットが適用される。
なお接触などの不慮の事態を除きレース中に3度、上記箇所にて4輪がコース外に出た場合、まずはスポーツマンシップに反するという警告の意味合いを持つ黒白旗が提示され、それ以上の違反はスチュワードに報告されることになる。
これは各々のコーナーで各3回という事ではない。つまりターン9、ターン13、ターン15で各々1回のトラックリミットがあった場合、3回として数えるという事だ。
なお今回のエミリア・ロマーニャGPでは、僅か4回のオーバーテイクに留まった昨年を経て、DRSゾーンが拡張される。