F1、2024年第2四半期の収益は20%増…7割のレースが完売した前半戦を経て業績発表
F1が8月8日(木)に2024年第2四半期決算(4~6月)を発表した。売上高は前年同期比20%増で、7億2,400万ドルから8億7,100万ドル(約1,276億円)に増加した。営業利益も前年同期比17%増の7,200万ドルから8,400万ドル(約123億円)に増加した。
F1の収益の柱であるレース開催料、メディア権利収益、およびスポンサーシップ料に加え、ホスピタリティ関連やFIA-F2選手権およびF3の収益が軒並み増えた。
主な要因はカレンダーの違いだ。史上初の春開催を迎えた日本GPと、5年ぶりに復帰した中国GPを含め、今季は2023年の同時期と比較してレース開催数が2回、多かった。昨年は大規模洪水被害を受けエミリア・ロマーニャGPが中止された。
メディア権利収益は、F1 TVのサブスクリプション収益の継続的な成長が反映された形となり、スポンサーシップ料に関しても、新たなスポンサー契約に加えて、開催レースの組み合わせにより個々の契約料が増加した。
全10チームに対する支払いは、3億4,400万ドルから4億3,500万ドル(約638億円)と、26%増加した。これは同時期のレース開催数の増加に加え、通年のチーム支払額の増加が見込まれたことによる。
業績発表の中でF1のステファノ・ドメニカリ社長兼CEOは「今シーズンのF1では素晴らしいレースが展開されており、14戦を終えて7名の異なるウィナーが誕生し、グリッド全体のギャップも縮まっている」と語った。
「F1のソーシャルメディアフォロワーは30%以上増加し、シーズン前半で370万人の観客を動員し、うち10レースは完売した」
「全てのイベントがF1のサポートレースとして行われる初のシーズンを迎えたF1アカデミーは好調な滑り出しで、スプリントレースやFIA F2、F3とともに、コース上の興奮をさらに高め、ファン、プロモーター、スポンサーに対してさらなる価値を提供している」
F1の商業権を持つリバティ・メディアは2024年末までにMotoGPの買収を完了させ、F1グループのポートフォリオをさらに拡大する計画だ。