モンツァ・サーキットのホームストレートを駆け抜けるリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)がニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、2023年9月1日(金) F1イタリアGPフリー走行
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1イタリアGP:天気および最速タイヤ戦略と公式グリッド

  • Published:

モンツァ・サーキットを舞台にFIA-F1世界選手権第15戦イタリアGPの決勝レースが9月3日(日)の日本時間22時にスタートを迎える。スターティング・グリッドと予想される最速タイヤ戦略、気になる天気を見ていこう。

スターティング・グリッド

フェラーリ勢を中心に、パワー・センシティビティの高いモンツァで計7台がパワーユニットを交換したが、グリッド降格ペナルティの対象となる者はいなかった。

セルジオ・ペレスはFP3でのオイル漏れを受けパワーユニットを急遽交換したが、中古への換装であったため、これも年間割り当て基数を超えるものではなかった。

予選結果とグリッドに相違はなく、ポールポジションを獲得したカルロス・サインツ(フェラーリ)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と共に最前列に並ぶ。

Pos No Driver Team Qualifying
1 55 C.サインツ フェラーリ 1(-)
2 1 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 2(-)
3 16 C.ルクレール フェラーリ 3(-)
4 63 G.ラッセル メルセデス 4(-)
5 11 S.ペレス レッドブル・ホンダRBPT 5(-)
6 23 A.アルボン ウィリアムズ・メルセデス 6(-)
7 81 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス 7(-)
8 44 L.ハミルトン メルセデス 8(-)
9 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 9(-)
10 14 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス 10(-)
11 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 11(-)
12 40 L.ローソン アルファタウリ・ホンダRBPT 12(-)
13 27 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 13(-)
14 77 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 14(-)
15 2 L.サージャント ウィリアムズ・メルセデス 15(-)
16 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 16(-)
17 10 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー 17(-)
18 31 E.オコン アルピーヌ・ルノー 18(-)
19 20 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ 19(-)
20 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 20(-)

想定されるタイヤ戦略

レース戦略についてピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは、原則として全車が1ストップ戦略を採ると予想している。

ピレリのシミュレーションによれば、ハードコンパウンドを軸とした1ストッパーが最速のストラテジーだ。この場合、最初にソフトを履くか、ミディアムを選ぶかの2パターンが考えられる。

イゾラは「レース展開に柔軟に対応できるようミディアムでスタートするか、あるいはレース序盤で順位を上げるためにソフトでスタートするリスクを取るか、いずれかだ」と説明する。

「ここはピットレーンが非常に長いため、2ストップ戦略は各ピットストップでタイムをロスする事になる。だが、レースが何らかの理由で中断される場合には有効なオプションになるかもしれない」

気になる天気は…

今季は5月のモナコGP以降の全ての週末で、いずれかのセッションが雨に見舞われる展開が続いているが、現時点での予報によればイタリアGPはマイアミ以来、全てのセッションがドライコンディションとなる見通しだ。

日曜の現地は雲が広がるものの、日中の降水確率は10%と低い。気温は概ね初日、2日目と同じで、53周のレースはチェッカーフラッグまでドライが予想される。

F1イタリアGP特集