F1イタリアGP:ピエール・ガスリー、車両一新…パルクフェルメ違反でピットスタート
土曜のスプリント予選でクラッシュを喫したピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)がパルクフェルメ違反により9月12日のF1イタリアGPをピットレーンからスタートする事になった。
ガスリーは18周のスプリントでスタート直後に2台を抜き去り5番手に浮上するも、ターン1でバックオフしたダニエル・リカルド(マクラーレン)の左リアホイールと接触。フロントウイングが脱落して制御を失い、ターン3のバリアに激突した。
テクニカルデリゲートのジョー・バウアーによると、ホンダとチームは予選を終えてFIAに書面を提出し、許可を得た上で今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、今季3基目となるES(バッテリー)及びCE(コントロール・エレクトロニクス)のフルコンポーネントを交換した。
通常であれば単なるグリッド降格だが、ESの仕様が予選時と異なるものであったことに加えて、恐らくはオーバーテイク仕様に変更するためだろうが、クルマのセットアップにも変更が加えられた事でパルクフェルメ違反となり、ピットレーンからスタートする事になった。
なお6戦連続使用を満たさない状況でギアボックスも交換されたため、本来であれば5グリッド降格が加算されるところだが、ピットスタートが適用されるため影響はない。
シートからウイング、ノーズ、ブレーキ、フロア等、大幅な変更作業が行われたため調整が必要で、幸いにも最終的には満足できる状態に仕上がったようだが、レコノサンスラップでガスリーは「こんなんじゃレース出来ないよ!」とステアリングを含めてクルマに問題があると訴えた。