ハース、”返却違い”のタイヤ規定違反でペナルティ / F1ハンガリー
F1ハンガリーGPのスチュワードはハンガロリンクで行われた7月22日(土)の公式予選を経て、2つのケースでF1競技規定第30条5項に違反したとして、ハースF1チームに合計1万ユーロ(約158万円)の罰金を科す決定を下した。
初日FP1ではウェット宣言が出されたため、セッション中にインターミディエイトタイヤを使用した全てのクルマに追加で1セットのインターが供給された。
この場合、予選までに使用済みのインターを1セット、電子的に返却しなければならないが、FIAテクニカル・デリゲートのジョー・バウアーによると、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンの20号車、および27号車VF-23はこの義務を怠った。
ハースは使用済みのインターミディエイトタイヤを”電子的”にではなく”物理的”に、タイヤサプライヤーのピレリに返却した。
ビタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団は聴聞会を経て、F1競技規定第30条5項違反があったと判断。類似の先例を踏まえ、各々の件で5,000ユーロ(約79万円)、計1万ユーロの罰金を科した。
昨年のハンガリーGPでは電子的に返却済みとしていたタイヤを誤ってアレックス・アルボンに履かせるという異例のミスを犯し、ウィリアムズがスチュワードから罰金1,000ユーロを科される事件があった。
予選では契約更新が確実視されるヒュルケンベルグが10番手を刻み、二人目の子が生まれたばかりのマグヌッセンが19番手に沈んだ。
予選Q2でバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の走行を妨害した疑いがあるとして召喚されたランス・ストロール(アストンマーチン)に関してはお咎めなしの裁定が下った。