全力に非ずと最速フェルスタッペン…新型サイドポッドで進化を遂げたレッドブルRB18 / F1バーレーンテスト《3日目》
バーレーンテスト総合トップタイムを記録したマックス・フェルスタッペンは、最終3日目に投入されたアップグレードが「上手く機能した」と認めながらも「全力」を出し切ったわけではないと強調した。
チームはこの日、待望のアップグレードを投じた。アンダーステアの解消に向けた新型サイドポッドを含む新たな開発パーツ群はRB18にフィットし、フェルスタッペンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)やフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)にコンマ7秒近い差をつけて最速を刻んだ。
レースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンはこの日のプログラムについて「ラップタイムは関係ない。今日は、ここ数日で得た教訓をまとめることの方が重要だった」と述べ「ドライバー達を満足させ、来週への足がかりとするために様々なコンパウンドを使って走る事が目的だった」と説明した。
唯一人、居残り走行を続けるミック・シューマッハ駆るハースVF-22のエキゾースト・ノートが響き渡る中、「更に引き出せるものがあるか?」と問われたフェルスタッペンはニヤリと笑いながら次のように答えた。
「今はまだ(自分を含めて)誰も予選仕様の全力を出しちゃいないよ」
フェルスタッペンは、パフォーマンスを追求する事よりも開幕戦で供給される各コンパウンドの確認作業に集中して取り組んだと説明した。
「今日は来週使うタイヤのテストがメインだったんだ。クルマのフィーリングは問題なかったし、やろうと思っていた事は全てやり終える事が出来たし良かったよ」
「バルセロナと比べるとここは路面が荒いし気温は高いし、レイアウト的にも感触が全然違うんだ」
「もちろんクルマについての理解は深まったし、クルマも速くする事が出来た。まぁ、それを望んでいたんだけどね」
「今日届いた新しいパーツは上手く機能したと思うし、開幕戦でもこのまま使い続けていけば良いかなって思ってる」
午前を担当したセルジオ・ペレスも「良かったよ」と満足感を示した。
「まだまだ学ぶべき事がたくさんあると思うけど、テストを通して間違いなく多くを学ぶ事ができた」
「改善に向けて最高のパフォーマンス・パッケージを用意するためにはまだまだ改善しなきゃならない事がたくさんあるけど、全体的にポジティブな1日だったし、今は来週末のレースが楽しみで仕方がない」