Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.
F1オーストラリアGP、史上最多のDRSゾーン…初のレイアウト変更を経て
4月10日に3年ぶりに開催される2022年F1第3戦オーストラリアGPでは、アルバート・パーク・サーキットに前代未聞となる4箇所のDRSゾーンが設定される。3箇所以上にドラッグ低減区間が設けられるのは初めてだ。
メインストレート、ターン2~3の間、ターン10~11の従来の3区間に加えて、新たにターン8~9にDRSゾーンが設けられた。検知ポイントは2箇所で、ターン6の出口とターン13へのアプローチに設定される。
過去に3箇所以上のDRSゾーンが設定された例はない。現行カレンダーではバーレーン・インターナショナル・サーキット、ジェッダ市街地コース、レッドブルリンク、エルマノス・ロドリゲス・サーキットが3箇所に設けられている。
マシンが進化を続ける中、オーストラリアGPの舞台を務めてきたアルバート・パーク・サーキットは四半世紀以上に渡って、1996年の初開催時の姿を保ってきたが、今季を前に初めて路面の再舗装とレイアウト変更が行われた。
その目的はオーバーテイクの促進だ。ドライバーやF1チーム代表達は、マシンが大型・高速化するにつれて時代遅れとなっていった同サーキットへの批判を長く続けてきた。レーシングラインは1本のみで、短くバンピーなブレーキングゾーンが追い抜きを妨げているとの指摘があった。
変更の大部分はコース幅の拡張だが、中には大々的に改修されたエリアもある。シケイン(旧ターン9及びターン10)の廃止だ。4箇所目のDRSゾーンが設置されたのはちょうどこの区間にあたる。