F1とメルセデス、ネルソン・ピケによるハミルトン差別発言を非難
ネルソン・ピケがルイス・ハミルトンに対して人種差別用語を使ったとしてSNSを中心に波紋が広がる中、F1とメルセデスAMGペトロナスF1チームは6月28日(火)、これを非難する声明を発表した。
1981年、1983年、1987年と、3度のF1ドライバーズチャンピオンに輝いたブラジル出身の69歳は昨年11月、ポルトガル語で行われたMotorsports Talkでのインタビューの際に、2021年のF1イギリスGPで発生した衝突事故、つまり娘ケリーと交際中のマックス・フェルスタッペンとハミルトンとの一件に関して質問され、人種差別的用語を使ったとされる。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと恋人ケリー・ピケ、2021年12月16日にフランス・パリで開催されたFIA表彰式にて
一件は侮蔑的なものとして広く受け止められ、F1と所属先のメルセデスは火曜、相次いでピケの差別的発言を非難する声明を出した。
F1は声明を通して「差別的、人種差別的な言葉は如何なる形であれ容認できず、社会に存在する余地はない」と述べた。
「ルイスは我々のスポーツにおける素晴らしいアンバサダーであり、尊敬に値する人物だ。多様性と包括性を高めるための彼のたゆまぬ努力は、多くの人にとっての手本であり、またそれはF1が取り組んでいる事でもある」
またメルセデスは声明の中で「我々は如何なる種類の人種差別、または差別的言葉の使用に対しても断固たる強い言葉で非難する立場だ」と述べた。
「ルイスは人種差別と戦うための取り組みの先頭に立ち、コース上でもコース外でも多様性における真のチャンピオンだ」
「我々は共に、多様かつ包括的なモータースポーツのビジョンを共有している。今回の事件は、明るい未来のために努力し続けることの根本的な重要性を強調するものだ」
ピケは現役時代に同郷のアイルトン・セナの性的志向に疑問を呈するような発言を口にしたりするなど、過去にも何度か物議を醸した事がある。
