角田裕毅、アルファタウリ・ホンダAT01で123周を走破し5番手「ドライバーとして更に成長できたと思う」F1アブダビテスト

ヘルメットを被るアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2020年F1アブダビテストcopyright Red Bull Content Pool

ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)並びにレッドブル・ジュニアチーム所属の角田裕毅が、2020年12月15日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1アブダビテストにアルファタウリ・ホンダから参加し、1日を通して充実の123周を走り込み、1分37秒557の5番手タイムを記録した。

今季はカーリンからFIA-F2選手権に参戦し、ルーキーながらもミック・シューマッハとカラム・アイロットに続くドライバーランキング3位でシーズンを締め括った角田裕毅は、来季デビューに向けてアルファタウリ・ホンダの現行型F1マシン「AT01」のステアリングを初めて握った。

角田裕毅は11月初旬にイタリア・イモラ・サーキットでプライベートテストを行い、トロロッソ・ホンダの2年落ち、2018年型F1マシン「STR13」をドライブしており、今回がF1マシンでの2度目の走行となった。

晴天かつ温暖なコンディションの下で行われたこの日のテストは、1時間の昼休みを挟んで現地午前9時から午後6時までセッションが行われた。

角田裕毅は午前のセッションでクルマのコントロールを失い、バリア接触ギリギリという場面もあったが、ロングラン走行やショートランを繰り返しながら午前に60周、午後に63周、計123周(約683km)を走破。大きなトラブルなく計画されていたプログラムを消化し、レース約2回分のマイレージを稼いだ。

1日を振り返った角田裕毅は「今日は11月のイモラでのF1初走行時の倍以上の距離を走ったので少し疲れましたが、とても楽しい一日になりました」と語った。

「前回は2018年型のマシン、今回は2020年型マシンを使ってのドライブになりましたが、前回よりもダウンフォースとパワーが大きく上がっているので、まずはそれに驚きました」

「それでも、イモラでの経験を生かしながら走行を重ね、その中で自分が学ぶべきこと、改善していくべきことをたくさん見つけていきました。そして、それらの課題に対してチャレンジを重ねながら、一つ 一つ克服していくというプロセスを続けていく一日になりました」

「自分としては今日の走りを通して多くを学び、ドライバーとしてさらに進化することができたと感じています」

「ここからはオフシーズンに入ります。日本に戻って美味しいごはんを食 べてたっぷり充電するとともに、さらに強いドライバーになるために、新たなシーズンに向けてトレーニングを重ねていきます」

現時点ではまだ正式発表はないものの、16日(水)にダニール・クビアトに代えての来季アルファタウリ・ホンダとの契約が発表されるものと見られている。

F1アブダビGP特集

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