アルファタウリ・ホンダAT01に乗る角田裕毅
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F1アブダビテスト《午前》結果速報:角田裕毅と佐藤万璃音がコースイン!元マクラーレン・ホンダの2人がタイムシート上位争う

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F1アブダビテストが12月15日(火)現地午前9時よりヤス・マリーナ・サーキットで開始された。4時間に渡った午前のセッションを終えて、フォーミュラEマシンからメルセデスW11へと乗り換えたストフェル・バンドーンがトップタイムをマークした。

V6ハイブリッド・ターボエンジンを久々に堪能するバンドーンは、全15台中最多となる64周を走り込み、1分37秒206をファステストをマーク。アブダビGPの初日FP1で同じメルセデスW11をドライブしたバルテリ・ボッタスのベストタイムをコンマ2秒上回った。

恒例のポストシーズンテストは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で例年の2日から1日へと削減された。各チームは最大2台の車両を持ち込み同時に走行させる事ができるが、レーシングポイントとマクラーレンは参加を見送った。

対象となるのはF1出走経験が2戦以下のドライバーで、当初は例年とは異なり完全な若手ドライバーテストという位置付けであったが、元F1ドライバーの参加を許可するとのFIA通達が下りたため、馴染み深いベテランも何名か参加している。

新人達並びに、2年ぶりにF1に復帰する2度のワールドチャンピオンにとってはマシンの習熟のため、テストドライバー達にとってはマシン開発のため、と各々目的は異なるが、いずれにしても走り込みが重要になる。

2番手はルノーR.S.20の初ドライブに挑んだフェルナンド・アロンソ。マクラーレン・ホンダ時代の僚友に0.29秒先行を許した。接近したタイムを刻む2台の後には、約1秒遅れでバンドーンの現在のチームメイト、ニック・デ・フリースが続く。

アルファタウリ・ホンダから参加する注目の角田裕毅は、あわやバリアにという場面があったものの事なきを得て、1分39秒328の9番手タイムを刻んだ。同じくAT01のステアリングを握るF1マシン初走行の佐藤万璃音は、角田裕毅から0.642秒遅れの12番手と印象的なタイムを刻んでいる。

レッドブル・ホンダRB16をドライブするベテランのセバスチャン・ブエミはまさかのクラッシュ。リアにダメージを負い、26周に留まっている。

セッションは現地18時、日本時間23時まで行われる。

F1アブダビテスト総合結果

Pos Driver Team Time Gap PTS
1 ストフェル・バンドーン メルセデス 1:37.206 64
2 フェルナンド・アロンソ ルノー 1:37.496 0.290 54
3 ニック・デ・フリース メルセデス 1:38.303 1.097 58
4 ユーリ・ヴィップス レッドブル・ホンダ 1:38.401 1.195 48
5 周冠宇 ルノー 1:38.586 1.380 36
6 セバスチャン・ブエミ レッドブル・ホンダ 1:39.077 1.871 26
7 ロバート・クビサ アルファロメオ 1:39.236 2.030 34
8 ロバート・シュワルツマン フェラーリ 1:39.271 2.065 57
9 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:39.328 2.122 60
10 アントニオ・フォッコ フェラーリ 1:39.508 2.302 56
11 カラム・アイロット アルファロメオ 1:39.696 2.490 42
12 佐藤万璃音 アルファタウリ・ホンダ 1:39.970 2.764 62
13 ジャック・エイトケン ウィリアムズ 1:39.971 2.765 45
14 ミック・シューマッハ ハース 1:40.106 2.900 53
15 ロイ・ニッサニー ウィリアムズ 1:40.400 3.194 39

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