ドゥーハン、オコンの早期退団でF1アブダビGP参戦が正式決定
アルピーヌF1チームは2024年12月2日、シーズン最終のアブダビGPでジャック・ドゥーハンがエステバン・オコンに代わってF1デビューすることを正式発表した。
カタールGP後に報じられた通り、アブダビGPの2日後に行われるポストシーズンテストに移籍先であるハースからの参加を希望していたオコンと、ドゥーハンの早期デビューを目指すアルピーヌの意向が一致し、最終的に合意に至った。
オコンは今年7月にハースと契約を結び、アルピーヌは1ヶ月後、21歳のオーストラリア人ジュニアドライバーであるドゥーハンを2025年からのレギュラードライバーとして起用することを発表した。
今回の決定には、アルピーヌにとって2024年のフルタイム参戦を控えたドゥーハンに実戦経験を積ませるという意義があり、一方のオコンにとってはハースのテストプログラムに専念できるという利点がある。
アルピーヌの発表では、「この決定により、エステバンはハースにリリースされ、アブダビでのシーズン後のタイヤテストに参加できるようになる」と説明されており、実質的には早期契約解除に近い形となった。
この決定は一部に驚きをもって受け止められている。アルピーヌは現在コンストラクターズ選手権6位を争っており、ハースとの差はわずか5ポイントにすぎない。
優勝1回、表彰台4回を含む5年間に渡るアルピーヌ(旧ルノー含む)でのオコンのキャリアは、フランコ・コラピント(ウィリアムズ)との接触によりオープニングラップでリタイヤを余儀なくされた先日のカタールGPで幕を閉じることとなった。