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F1マシンの至る所に貼られるスポンサーロゴ等の印刷ステッカー。2017年のスペインGPより導入された新たなルールのために、チームはステッカーを含むリバリーの再デザインを強いられた。
これは、観客やテレビ視聴者がドライバーを見分けやすいように、との配慮によって行われた規定変更で、ドライバー名とカーナンバーを従来よりも大きく表示する事が義務付けられた。
このルール改定に先立ち、メルセデスAMGペトロナスF1チームがステッカーのデザイン・印刷・貼り付けまでの工程をまとめたメイキング動画を公開したのでここに紹介したい。
F1のステッカーができるまで
まずはPCでステッカーの意匠をデザインする。使っているのはプロのデザイナー必携のAdobe Illustrator。かつては1本数十万円もした高価なソフトだが、今では月額数千円程度で使用することができる。
ステッカー単体のデザインが完成したら、F1マシンに重ねてみて全体のバランス、視認性、識別性等を検証しながら細かな修正を繰り返していく。今回はエンジンカバーに貼り付けるドライバー名とカーナンバー、そして国旗のステッカーをデザインする。
デザインが完成したら次は印刷。「デカール」と呼ばれる転写シートを使って専用プリンタで印刷をする。通常この手の専用プリンタを使う必要がある場合は、印刷業者に発注することがほとんどであるが、数多くのステッカーを印刷する必要があるメルセデスF1チームは、事務所内にプリンタを置いているようだ。
なお、家庭用プリンタでも印刷できるデカールシートも市販されているので、興味のある方は自作してみるもの楽しいだろう。
刷り上がったデカールをマシン形状に合うようにカッターで切断していく。
切り取ったシールをマシンに貼っていく。気泡が入らないようにヘラを使いながら丁寧に貼り付け作業を行う。
1枚目のシールを張り終え、二枚目のシールを重ね合わせる様にしてマシンにあてる。バランスをチェックしながら貼り付けの位置を決めていく。
転写シートの透明フィルムを剥がして完成。動画は以下。