デ・フリース、搭乗拒否に直面…シンガポールGP準備に影響
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ニック・デ・フリースはブレグジット=イギリスの欧州連合離脱の影響で旅券問題に見舞われ渡英できず、準備不十分のままにシンガポールGPへと向かう事になる。
前戦イタリアGPで鮮烈の9位入賞を飾った27歳のオランダ人ドライバーは今週、アルピーヌのテストに参加するためにハンガロリンクへと向かった。
この評価テストにはデ・フリースの他に、元アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィと、アカデミードライバーのジャック・ドゥーハンが参加したものと見られている。
テストを終えたデ・フリースは次戦シンガポールGPに向けたシミュレーター作業のために、英国グローブにあるウィリアムズのファクトリーに赴くべくブタペストの空港へと向かった。
だがデ・フリースのInstagramのストーリーによると、フライトに必要なIDカードが無効との理由で、木曜の朝7時10分発のロンドン便への搭乗を拒否されたため、やむを得ず母国オランダに戻ったと言う。
パスポートが使えなかったのは、鈴鹿での日本GPに向けてビザを取得するために大使館に預けていたためで、所持している2つ目のパスポートは期限切れだった。
デ・フリースはシンガポールGPで再びウィリアムズFW44を駆り、アレックス・アルボンの代役を務める可能性がある。
アルボンは虫垂炎手術を経て体調の回復に努めているものの、高温多湿かつ、一切のミスが許されないという点で、マリーナ・ベイ市街地コースでのレースはシーズンの中で最も過酷であり、復帰できない可能性があると仄めかしている。