アレックス・アルボン、無事退院もF1シンガポールGP黄色信号
虫垂炎(盲腸)の手術を受けた後に一時、集中治療室(ICU)で治療を受けていたアレックス・アルボンが退院後、初めて公にコメントを発した。次戦シンガポールGPでの復帰は難しい状況のようだ。
アルボンはF1イタリアGPの予選当日午前に虫垂炎と診断され、その日の午後に腹腔鏡手術を受けたものの、麻酔合併症による呼吸不全に陥ったため再挿管され、集中治療室に移された。
ただ幸いな事に翌日朝には人工呼吸が取り外されるまでに回復。13日(火)にサン・ジェラルド病院から退院しモナコにある自宅へと戻った。
退院から3日を経てアルボンは現在の容態について語り、10月2日にマリーナ・ベイ市街地コースで行われるシンガポールGPに間に合うように体調を整えるのは「厳しい」と認めた。
「やあみんな、アレックスだ。皆に少し近況を報告しようと思ってね。調子はかなり良いし、僕は大丈夫だ!」
「土曜にちょっとした問題が起きてしまったけど、医者のみんなが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、火曜には退院してモナコに戻る事ができた。すごく感謝してる。今は歩き回れる状態だ」
「目標はシンガポールに備えることだけど、あそこでのレースはシーズンの中でも最もタフだから簡単にはいかないし、厳しいだろうね。でも目標を高く持ち、どうなるか様子を見守りたい」
「兎に角、みんなからの気遣いのメッセージにお礼を言いたかったんだ。できる限り全てに目を通した。本当にありがとう。シンガポールで会える事を祈ってる!」
仮にアルボンが再び欠場を強いられた場合、ウィリアムズは誰を代役に据えるのだろうか?
順当に考えればイタリアGPでアルボンに代わってFW44を駆り、9位入賞を果たしたニック・デ・フリースだろうが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコとの面会が事実であれば、既にアルファタウリでの来季契約にサイン済みという可能性もある。
そうなればウィリアムズは2023年の最有力候補を失う。もしジュニアドライバーのローガン・サージェントを昇格させるのであれば経験を積ませるという点で一考に値するかと思いきや、こちらはスーパーライセンスがない。