
フランコ・コラピント、イモラ予選を経て召喚―メルセデスの”二の舞い”で降格ペナの可能性
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの予選Q1において、FIA国際競技規則(ISC)およびレースディレクターの指示に反した疑いがあるとして、フランコ・コラピント(アルピーヌ)が召喚された。現地時間17時45分より聴聞会が行われる。
アルゼンチン出身の21歳、コラピントは、今大会からジャック・ドゥーハンに代わってレースシートに昇格。アルピーヌでの初戦に臨んでいるが、ここまで厳しい展開が続いており、決勝に向けてはグリッド降格ペナルティが科される可能性がある。
コラピントは予選Q1の最終盤、タンブレロ・シケインの出口でクルマのコントロールを失いバリアに激突した。ただ、問題視されているのはこのクラッシュではない。コラピントは、この事故の直前に角田裕毅(レッドブル)がクラッシュした際に振られた赤旗中断中、FIAから再スタート時刻が正式発表される前にファストレーンへ進入していた。
この行為はISC第12条2項1号i およびレースディレクターのイベントノート第17条に違反する疑いがあるとされている。
同様の違反は今年4月のバーレーンGPでも発生しており、メルセデスのジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリに対して、それぞれ1グリッド降格ペナルティが科されている。
クラッシュの結果、コラピントはQ2に進出したものの走行することができず、現時点でのグリッドは15番手となっているが、スチュワードの決定次第ではさらに後退する可能性がある。
なお、最終プラクティスでは、ピットレーンの制限速度を5.1km/h超過。競技規則違反を犯し、チームに600ユーロ(約9万7,500円)の罰金が科されている。