セバスチャン・ベッテル
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フェルスタッペンの衝突「やむを得ない」とベッテル / F1カナダGP 2017《決勝》

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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の”攻撃”によって、オープニングラップでフロントウイングの右側を失ったセバスチャン・ベッテル、傷だらけのワールドチャンピオンはポディウムを逃し、ランキング2位のルイス・ハミルトンの追い上げを許す結果となってしまった。両者の差は12ポイントに縮まった。

日本時間12日(月)に行われたF1カナダGP決勝、フロントウイングの破損でピットストップを余儀なくされたベッテルは18番手まで後退、その後鮮やかなリカバリーを見せたものの、4番手でチェッカーフラッグを受けた。チャンピオンシップ争いでの痛手は最小限に留めたベッテルだが、「カナダのトロフィーはカッコ良かった…」と語り、表彰台に上がれなかったことを悔しんだ。

チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネによれば、事故当初はデータ上で深刻な問題は見当たらなかったものの、その数週後に再びウイングが壊れたことで、ベッテルのマシンはバージボードの一部とフロアにダメージを負っていたと言う。

不運な事故に見舞われたベッテルだが、フェルスタッペンとの一件については「こういった事は起こるものだよ」と語り、やむを得ないレーシングアクシデントであり、フェルスタッペンに非はないとの考えを示した。

ベッテル:F1カナダGP決勝を終えて

セバスチャン・ベッテル決勝: 4位, 予選: 2位

特に良くも悪くもないスタートだったと思う。マシンは良かったから4位以上いけたのは間違いないと思うけど、ご覧の通りの結果に終わってしまった。全体としては、僕らが力強いマシンを持っているのは分かっていた。スタートでは、僕とバルテリがイン側から行こうとしてた時にマックスが近づいてきたんだ。でもこういった事は起こるものさ。

セーフティーカーがコース上に入った時は、フロントウイングのダメージがそこまで酷いものだとは思ってなかったんだけど、全開で走ってその事に気づいたよ。ボディーワークの他の箇所にも幾つかダメージがあったんだけど、それがどの位ラップタイムに響いたのかは分からない。でもマシンの感触は、土曜や金曜の時とは違うものになってしまったんだ。でもペースはあんな感じだったし、表彰台を考えればもう少し周回があれば良かったね。ここのトロフィーはカッコ良かったな。。


2017年第7戦F1カナダGP決勝の詳細については、決勝結果とダイジェストを参照されたい。

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