ジル・ビルヌーブ・サーキットを走るメルセデスW09のルイス・ハミルトン
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ポールを逃したメルセデス「PUアップグレードを延期した事とは無関係」とハミルトン

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第7戦F1カナダGP予選を終えて、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがセッションを振り返った。

ここ数年、エンジンパワーが要求されるジル・ビルヌーブ・サーキットで圧倒的な強さを誇っていたメルセデスだが、3年連続でポールポジションを獲得していたハミルトンはフロントロウすらをも逃し4番手、ボッタスは2番手に甘んじた。

メルセデスは今回、パワーユニットのアップグレードを投入する予定であったが、直前になって品質面に問題が発生。ライバルのエンジンサプライヤーが揃って新型PUを導入した一方、走行距離がかさんだ古いエンジンを使い続ける事となった。

フェラーリはおろか、レッドブルのマックス・フェルスタッペンにまで先行を許してしまった事に関してハミルトンは「PUアップグレードを延期したせいではない」と主張。アタックラップを完璧にこなせなかったためだと説明した。

F1カナダGP予選を終えて

バルデリ・ボッタス予選: 2位, FP3: 6位

予選は素晴らしく良かったね、FP3から予選にかけて大きくパフォーマンスを上げる事ができた。マシンの全てを出し尽くせたと思う。

フェラーリの後ろからレースをスタートする事にはなるけど、悪いリザルトじゃないよ。彼らが今回のグランプリでアップデートを投入する事は分かっていたことだしね。レッドブルも侮れないけど、勝利を賭けて3つのチームが戦う事は最高に素晴らしいことだと思う。

Q2をウルトラソフトタイヤで通過出来て良かったよ。僕らのマシンにとってはこれが正しい選択だったと思うからね。レッドブルはハイパーソフトでスタートする事になるから、タイヤの違いがレースのスタートにどんな影響を及ぼすか楽しみだね。

全体的にトップ3チームのマージンは本当に僅かだから、決勝では戦略がかなり大きな鍵を握る事になるんじゃないかな。明日は興味深いレースになりそうだね。

ルイス・ハミルトン予選: 4位, FP3: 4位

難しいセッションだった。ラップを上手くまとめられなかったよ。フリー走行の時は良い感じだったのに、予選になると今まで出せていたようなポテンシャルを発揮できなかったんだ。

使い古したエンジンのせいだとは思ってないよ。単純にQ3でセバスチャンが僕らより良い仕事をしただけさ。グリッドの先頭グループは本当に接近してるから、明日のレースでオーバーテイクをするのは難しそうだね。

ここカナダで4番グリッドから勝つのは難しいとは思うけど、何事もやってみなきゃ分からないさ。今夜はぐっすり寝て明日に集中するよ。


2018年F1第7戦カナダGP決勝レースは、日本時間6月11日(月)午前3時10分からジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開催される。

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