ジェンソン・バトン
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ジェンソン・バトンがウィリアムズF1と21年ぶりに契約!豊富な経験と知名度活かし古巣を全面支援

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2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンがシニア・アドバイザー契約を結び、その豊富な経験と知名度を活かして古巣ウィリアムズ・レーシングの活動を全面的に支援していく事が発表された。

去る19日に41歳の誕生日を迎えたばかりのイギリス人ドライバーは、フランク・ウィリアムズ卿に見出されて2000年にF1デビューを果たし、ドイツGPで4位入賞を果たすなど印象的なパフォーマンスで計12ポイントを獲得。ランキング8位でデビューイヤーを締め括った。

その後はベネトン・ルノー、BARホンダ、ホンダ・レーシングを経て、ブラウンGPでドライブした2009年にワールドタイトルを獲得。マクラーレンに移籍した後、2016年末にF1キャリア通算15勝、表彰台50回を以てF1現役引退を発表した。

「再びウィリアムズとの契約を発表できるなんて本当に嬉しい」とジェンソン・バトン。

「(ウィリアムズと最初に契約を交わした)19歳だった20年前、あの年は人生が変わった転機になった。僕を信頼してくれたフランク卿に対する感謝は永遠に尽きない」

「チームを成功に導くために再びこうしたチャンスが得られた事に胸が高まっている。やるべきことは山積みだけど、このチームの将来が有望である事は間違いない」

バトンはチーム内でどのような役割を担うのだろうか?

ウィリアムズによると「チームへのアドバイス及び指導」「レースドライバーとアカデミードライバーに対するサポートと育成」との事で、シーズンを通してチームが主催する各種イベントに参加する他、グランプリにも帯同する。また必要に応じてメディア並びにマーケティング活動もバックアップする。なおスカイスポーツF1でのエキスパート・アナリストとしての仕事も継続する。

第一線でステアリングを握れる年齢のドライバーがF1チームのアドバイザーを務めるという点で、ミハエル・シューマッハが思い出される。7度のF1王者は2006年末に1度目の現役引退を発表した後、フェラーリのアドバイザーに就任。チーム代表のジャン・トッドを補佐しつつ、フェリペ・マッサとキミ・ライコネンを影で支えた。

バトンのシニア・アドバイザー就任は、ドリルトン・キャピタルによる昨年のウィリアムズ買収を経て行われている新たな組織づくりの一環だ。2月1日付で最高経営責任者(CEO)としての職務をスタートさせる予定のヨースト・カピートはバトンの加入について「コースの内外を問わずチームを前進させていく上での前向きな一歩」と語った。