F1チーム、2021年「スプリントレース予選」導入を全面支持…開幕前までに最終決定へ

2019年F1スペインGP決勝レーススタート直後のターン1、スリーワイドでコーナーに進入するフェラーリとメルセデスcopyright Mercedes

F1と国際自動車連盟(FIA)が2021年シーズンの一部グランプリウィークで導入を計画している「スプリントレース予選」に対し、今季グリッドに並ぶF1チームが全面的に支持する姿勢を表明した。

ファンのエンゲージメント向上を目指すF1とFIAは、2月11日(木)にオンライン上で行われたF1コミッションの中で新しい予選フォーマットをチーム側に提案した。将来的な本格導入を見据えて、今シーズン中に実地評価を行う計画を立てている。

テストケースの候補地は、カナダGPのジル・ビルヌーブ・サーキット、ブラジルGPのインテルラゴス・サーキット、そしてイタリアGPのモンツァ・サーキットと見られている。

F1では現在、3ラウンド制のノックダウン方式による予選で決勝のスターティンググリッドを決している。これは各ドライバーの1ラップタイムを競うものだが、新たな試みはこれに換えてレース形式でグリッドを決めようというものだ。

距離は約100kmと通常のレースの3分の1とする案が出ており、スプリントレースの並び順は初日金曜2回目のフリー走行のリザルトを以て決定される。また、スプリントレースの上位8名に通常のレースの半分のポイントを付与する計画もあるようだ。

会合を終えてF1は「週末をよりエキサイティングなものとするために革新的な方法でファンを惹きつける事の重要性を全てのチームが認識していた」と述べ、チームから「幅広い支持」を得たとした。

ワーキンググループは2021年のチャンピオンシップ開幕前までに最終的な決断を下す事を目標に、今後詳細な計画を策定していくという。

導入に際しては、スプリントレース開催に掛かる費用負担、ポイント配分、追加で必要となる予備パーツの確保、ドライバーとの契約など、解決すべき課題が少なくない。

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