マシンに乗り込みガレージ内で待機するレーシングポイント・フォースインディアのエステバン・オコン、F1ブラジルGP初日 2018年11月9日
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エステバン・オコンが5グリッド降格…計6台がF1ブラジルGPでギアボックスを交換

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FIA国際自動車連盟はF1ブラジルGP初日セッションが終了した現地9日金曜19時、エステバン・オコン(Racing Point Force India)を含む計6台のマシンが、ギアボックス交換を行った事を明らかにした。インテルラゴス・サーキットでは、概ね1周あたり46回程度のシフトチェンジが必要となる。

ルイス・ハミルトン(Mercedes)、ランス・ストロール(Williams)、ケビン・マグヌッセン(Haas)の3名は、規約で定められた6レース連続使用の義務を果たしておりルーティンの交換。ダニエル・リカルド(Red Bull)、カルロス・サインツ(Renault)に関しては前戦メキシコGPで完走していないため、規約に従い無条件での交換が許可された。

その一方で、フォース・インディアは前戦メキシコGPでの走行データ上に懸念点が確認されたとして、エステバン・オコンのギアボックスを交換。使用6戦目未満での交換であったたため、ペナルティの対象となった。チームによればあくまでも予防措置との事。

F1競技レギュレーションでは、一つのギアボックスを6戦連続して使用する義務を課しており、これに満たない状況でギアボックスを交換し使用した場合、当該ドライバーは実施された交換1回につき、そのグランプリのスターティンググリッドが5つ降格となる。

ギアボックスと同じくグリッド降格の対象となるパワーユニット交換を実施したのはダニエル・リカルド。エルマノス・ロドリゲスでのレースをマシントラブルでリタイヤした際、マーシャルがエキゾーストに消化器を吹きかけた事でその消火剤がターボチャージャー内部に固着。再使用が不可能となったため交換を実施し、5グリッド降格が決定している。

「今日の走りには満足だよ」とオコン。ハンデを負った状況で決勝をスタートする事になるものの、初日セッションを10番手タイムで終えて満足感を示した。

「僕の方のガレージではトラブルもなく大量に走り込めたし、午前も午後も両方共スムーズだった。ここは万全の準備を整えるのが難しいサーキットで、予選に挑む前にやるべき仕事がたくさんある。もっと感触を良くするために細かな作業が必要なんだ。目標はQ3進出だよ。当然でしょ。僕としてはウエットでもドライでもどちらでも構わないよ」

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