マックス・フェルスタッペン
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追い抜き諦め最速ラップを取りに行ったフェルスタッペン「パワー不足じゃ5位が限界」F1ブラジルGP《決勝》

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F1ブラジルGP決勝レースを5位フィニッシュしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、これが最大限の結果だったと振り返った。ストレートスピードが足らず前走車を追い抜けないと判断したレース終盤には、順位を上げる事を諦め、その代わりにファステストラップを記録してみせた。予定外の2度目のピットストップで中古のスーパーソフトに履き替えたフェルスタッペンは、1分11秒044をマークしインテルラゴス史上レース最速記録を塗り替えた。

前戦メキシコに引き続き、ルノーエンジン勢は今週末もまた信頼性不足に起因するペナルティに頭を抱えていた。チームメイトのダニエル・リカルド、トロ・ロッソの2台はグリッド降格処分を強いられた。ルノーのマネージング・ディレクターを務めるシリル・アビテブールは、信頼性確保のためにエンジンパワーを制限していた事を明かしており、フェルスタッペンのエンジンもパフォーマンスが制限されていた。

エンジンパワーが足らない

マックス・フェルスタッペン決勝: 5位, 予選: 4位

ここは僕らのパッケージに合ってないサーキットだし、ストレートでのエンジンパワーも足りないからすごく厳しいレースだったよ。コーナーでは前のマシンに追いつけるんだけど、タイヤに負荷が掛かり過ぎて結局その後もっとタイムを失っちゃうんだ。

もっと上位を狙ってただけに、ちょっと難しい状況だったね。でも5位は最大限の結果だと思うし、実際にそれをやってのけた。レース終盤の残り10周位はタイヤがかなり厳しくて、このまま運転するのが嫌になっちゃったんだ。それで、ポジションを失わずにピットに入れそうだったから2回目のタイヤ交換をする事にしたんだ。レース自体はそこで終わっちゃったけど、プッシュしてファステストラップを記録したってわけ。メキシコGPではファステストが取れなかったから、今日ここで取れたのは嬉しいね。


レースは、2番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテルがポールのバルテリ・ボッタスを抜き去り優勝。予選ノータイム最後尾スタートのルイス・ハミルトンは、16台を追い抜く猛攻を繰り広げ4位入賞を果たした。路面温度は60度を超えていたが、タイヤのタレは少なく1ストップ作戦が主流となった。決勝の詳細は、2017年F1ブラジルGP決勝順位結果を参照されたい。

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