パルクフェルメしたマシンから飛び降りるマックス・フェルスタッペン、2019年F1ブラジルGP決勝レースにて
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ホンダF1、創業者の誕生日に大勝「車体だけでなくエンジンも勝利に貢献」と田辺TD / F1ブラジルGP《決勝》

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来季タイトル争いに向けて、ホンダが大きなブーストを得た。ホンダF1史に大きく輝くアイルトン・セナの母国ブラジルで、マックス・フェルスタッペンが優勝。ピエール・ガスリーが2位表彰台の劇的快挙を上げ、ホンダエンジン搭載車両が1991年の日本GP以来、28年ぶりにF1世界選手権のレースで1-2フィニッシュを飾った。

奇しくもレースが行われた11月17日は、ホンダ創業者の故本田宗一郎氏の誕生日。ホンダは世界選手権参戦60周年の節目の年に、新たな歴史の1ページを加えた。

Pos Driver Time PTS
1 マックス・フェルスタッペン 1:33:14.678 25
2 ピエール・ガスリー +6.077s 18
10 ダニール・クビアト +11.931s 1
15 アレックス・アルボン +14.927s 0

常に控えめ、常に慎重なホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターだが、レースを振り返って「車体だけでなくパワーユニットも勝利に貢献した」との考えを示した。信頼性を評価する発言は以前にもあったが、パフォーマンスと結果に対する言及があったのは今回が初めてかと思われる。

ホンダ:F1ブラジルGP決勝を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

アイルトン・セナ選手の母国初優勝となった1991年以来、初めてブラジルGPで優勝を果たすことができました。チームの素晴らしい戦略と、フェルスタッペン選手の果敢かつ冷静なレース展開の判断力により勝ち取った勝利だと思います。シーズン終盤での3度目の優勝は、私達にとってもう一つの大きな自信になるはずです。

トロロッソ・ホンダのガスリー選手もまた、すべてを出し切って、自身初、チームにとって今年2度目となる表彰台を獲得してくれました。終始、力強い走りをみせながら、最後はハミルトン選手を振り切っての2位。我々、そして彼にとって大きな自信につながるものだと思います。特に今シーズンは苦しんできただけに、本当におめでとうという思いです。

今回は両チームが非常にコンペティティブなマシンを仕上げてくれた事は当然として、我々のパワーユニットもドライバーに力を与えることができたと思っています。今日は、次に控える最終戦、そして、来シーズンにつながる非常に良いレースとなりました。

最後に、今日が誕生日の本田宗一郎さんにこの結果を捧げます。また、表彰台を獲得したマクラーレンにもおめでとうの言葉を送ります。(注:現時点ではカルロス・サインツへの審議が終わっておらず、マクラーレンの表彰台は確定していない)


11月17日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2019年F1第20戦ブラジルグランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝を果たし、通算8勝目を上げた。

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