27戦連続完走記録を台無しにされたオコン、アロンソに押し出されたペレス / F1ブラジルGP《決勝》

ブラジルGPに挑むフォース・インディアcopyright Force India

サハラ・フォース・インディアは、12日日曜のブラジルGP決勝でセルジオ・ペレスが9位入賞を果たし2ポイントを獲得した。エステバン・オコンは2014年以来続いていたシングルシーターレースでの27戦連続完走記録を、ハースのロマン・グロージャンのミスによって台無しにされた。

オコンはオープニングラップの7コーナーで、コントロールを失いスピンしたグロージャンの巻き添えを食ってクラッシュした。ホイールの損傷が激しくピットに戻れなかったためリタイヤとなった。スチュワードは事故の責任はグロージャンにあるとして10秒ペナルティを科したものの、長年続いた偉大な記録はサンパウロで途絶えることになった。チーム副代表を務めるロバート・ファンリーは「無実の犠牲者」という言葉でグロージャンを批判した。

ペレスもまた、ライバルのマシンにレースを妨害されたとして憤慨した。マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソよりひとつ上の5番グリッドからスタートしたペレスは、2コーナーでワイドに膨らんだアロンソに押し出される形でコースオフした。これによってマッサとアロンソに交わされたペレスは、終始2台に前を塞がれる格好となった。

Fインディア:ブラジルGP決勝を終えて

セルジオ・ペレス決勝: 9位, グリッド: 5位

アロンソがターン2で僕をワイドに押し出したもんだから1周目はかなりややこしかったよ。芝生の上を走る羽目になってマッサにポジションを奪われたんだ。挽回するためにレースの殆どを費やさなきゃならず代償はかなり大きかった。7位入賞できるだけのペースがあったのは間違いないけど、路面温度がかなり高かったからプッシュするとすぐにタイヤに酷いデグラデーションが出ちゃうんだ。追い上げのために戦略を変更しようとしたんだけど、十分とはいかなかったね。

最後の数周でマッサとアロンソにかなり近づけた。マッサは最終セクターが速かったしアロンソはセクター2が速かった。アロンソはDRSを使ってストレートでのパワー不足を補ってた。あと一周あれば余裕で2台をオーバーテイクできたはずだよ。レース展開を考えると結果にはある程度満足してる。

エステバン・オコン決勝: DNF, グリッド: 10位

リタイヤしちゃったんだから満足なんてできないよ。いつかこの日が来るって事は分かってたけど、それが今日だとは思ってもみなかったよ。2014年にリタイヤして以来、シングルシーターでは3年連続でレースを完走し続けてきたから残念だよ。ロマンがターン6で車のコントロールを失って僕に突っ込んできたんだ。僕には何もできなかったよ。

フロントホイールリムが壊れてしまったからピットまで戻ることすらできなかったんだ。彼がミスを犯し、僕がその犠牲になった。マシンは速かったしチェコとやりあえるだけのペースがあっただけにストレスが溜まるね。今日は残念な日になっちゃったけど、後三年はリタイヤせずに済むことを祈ってるよ。


レースは、2番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテルがポールのバルテリ・ボッタスを抜き去り優勝。予選ノータイム最後尾スタートのルイス・ハミルトンは、16台を追い抜く猛追をみせ4位入賞を果たした。路面温度は60度を超えていたが、タイヤのタレは少なく1ストップ作戦が主流となった。決勝の詳細は、2017年F1ブラジルGP決勝順位結果を参照されたい。

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