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マクラーレンのレーシング・ディレクターを務めるエリック・ブーリエによれば、ストフェル・バンドーンはブラジルGP予選前日の夜から食中毒に苦しんでいたという。バンドーンは体調優れぬ中でFP3を走りきり11番手、公式予選ではQ3には届かなかったものの13番手を記録した。
Q2でのアロンソとのタイム差は0.523秒と決して小さくはなかったが、体調不良の中での結果としてはまずまずの出来と言える。だが、バンドーン自身はそのことには一切触れず、タイムが上がらなかったのは突然のタイヤ不調だと主張した。
ダニエル・リカルドの10グリッド降格により日曜の決勝は12番手スタートとなるバンドーン。決勝では雨がレースにスパイスを加えることを期待しているものの、現時点ではドライコンディションとの予報が出ている。
最高速で劣るマクラーレン・ホンダのマシンでは、絶好の追い抜きポイントであるセクター3が悪夢のセクションとなりかねないが、「ロングランペースは今季ベスト水準」と語るバンドーンは、ポイント獲得に自信をみせている。
決勝では少し雨が降ってくれると嬉しい
ストフェル・バンドーン予選: 13位, FP3: 11位
100%満足とはいかない一日だった。なんだか少し変なセッションだったんだ。順調に予選はスタートできたしQ1ではすぐにリズムが掴めたんだ。まずまずの速さがあったし、走る度に速くなっていったよ。そうしたら、Q2に入って突然タイヤを機能させるのに手こずったんだ。でも何でそうなったのか分からないんだよ。最後に使ったタイヤセットでは全く改善しなかったし、後でデータを掘り下げて調べてみないとね。
今週末の天候を予測するのはすごく難しいけど、雨が混ざった時の僕らはいつもより結果が良くなる傾向があるから荒れてくれるといいんだけど。とりあえずは明日のコンディションがどうなるか待ってみるつもりさ。12番手スタートから何が出来るかだね。
金曜日を振り返ってみると、ロングランのパフォーマンスはかなり良かったから、それがレースに反映されるといいね。僕たちの車がオーバーテイクに適してないのは分かってるけど、このスタート位置ならポイントを狙えると思う。良いスタートを決めて完璧な走りが出来ればポイントが取れるはずさ。
2017年第19戦ブラジルGPの決勝は、日本時間11月13日(月)午前1時からインテルラゴス・サーキットで行われる。レースは全長4,309mのコースを71周することで争う。昨年の上位勢のタイヤ戦略は1ストップが主流。現地予報ではドライコンディションが予想されている。最後尾からのハミルトンの追い上げ、ハミルトンのサポートから開放されたボッタスの走り等、タイトルは決しているものの見どころは多い。