ホンダF1、トラブルで出鼻折られるも「2台とも金曜専用エンジンを搭載、問題なし」F1ブラジルGP《初日》
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、11月15日(金)に行われたF1第20戦ブラジルGP初日セッションを終えて、メカニカルトラブルが発生したスクーデリア・トロロッソの2台がこの日積んでいたのは、マイレージが溜まった金曜専用パワーユニットであった事を明かし、残りの週末への影響は一切ないと述べた。
Pos | Driver | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | 1:09.351 | +0.134 | 33 |
9 | アルボン | 1:10.275 | +1.058 | 31 |
12 | ガスリー | 1:10.352 | +1.135 | 26 |
14 | クビアト | 1:10.424 | +1.207 | 34 |
ドライコンディションの中で行われた午後のFP2では、ピエール・ガスリーがマシン後方から白煙を吐いてセッション終了。ダニール・クビアトはターン12へのアプローチの際に予期せぬシャットダウンに見舞われ、その結果、リアがロックしてバリアに吸い込まれた。
一方のレッドブル勢は、マックス・フェルスタッペンが3番手と好発進。ドライでもウェットでも、高いパフォーマンスを発揮できると述べ自信を覗かせている。アレックス・アルボンの方は、FP1で濡れた路面に足を取られてクラッシュ。FP2を9番手タイムで終えた。
2台とも金曜専用エンジンを搭載、影響なし
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
FP1序盤は激しい雨のためにウェットでの走行となりましたが、中盤以降は徐々にコンディションが回復したため、走行を重ねる事ができました。セッションの最後にドライタイヤで走行していたアルボン選手がクラッシュしたのは残念でしたが、チームの素早い修復作業のおかげで、午後のFP2への影響を抑える事ができました。
ドライとなった午後のFP2では、より多くの有益なデータを得ることができましたが、セッション終盤にガスリー選手のICEにトラブルが発生し、更にその後には、クビアト選手がマシンの電源がシャットダウンした影響でクラッシュを喫しました。現在、チームとともに双方のトラブル原因を調査中です。
ただし、2台とも今日は金曜専用のPUを使用しており、本来今夜に載せ替える予定でしたので、明日以降のセッションへの影響はありません。
初日をトップで締め括ったのはセバスチャン・ベッテル。2番手にはシャルル・ルクレールが続き、フェラーリが1-2体制を築いた。3番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンという結果となった。
2019年F1ブラジルグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月16日(土)24時から25時まで、公式予選は同27時から1時間に渡ってインテルラゴス・サーキットで開催される。