ブラピ主演の映画「F1」最新予告編が公開―迫力満点のレースシーンに注目

  • Published:

F1ファン待望の映画「F1」の最新予告編が2025年シーズンの開幕オーストラリアGPを前に公開された。本作は『トップガン マーヴェリック』で知られるジョセフ・コシンスキー監督がメガホンを取り、ブラッド・ピットが主演を務める。映画は2025年6月27日に北米で劇場公開される予定で、国際公開は6月25日から順次開始される。

本作でピットが演じるのは、かつてF1で活躍しながらもチャンピオンにはなれなかった元レーサー、サニー・ヘイズ。物語は彼がハビエル・バルデム演じる弱小チームのオーナーに説得され、ルーキーのジョシュア・ピアース(ダムソン・イドリス)と組んでF1復帰を果たすところから始まる。映画は、彼らがレース界の巨人たちに挑み、一勝を目指すストーリーとなっている。

リアルなF1の迫力 – 実車撮影と時速290kmのスピード感

本作の最大の特徴は、実際のF1サーキットで撮影されたリアルなレースシーンだ。ピットとイドリスは撮影のために特別に改造されたF2マシンを運転。最高速度約290km/hに達するシーンもある。監督のコシンスキーは「このスピード感をフェイクで再現することは不可能だった」と語り、俳優たちが本当にマシンを走らせていることを強調した。

また、撮影に際してはメルセデスAMG F1チームが協力し、映画用に6台のF2マシンを用意した。これらのマシンには特別なカメラが搭載されており、ドライバー視点の迫力ある映像が収められている。

ルイス・ハミルトンも制作に関与

F1のレジェンドであるルイス・ハミルトンも、本作の制作に深く関わっている。彼は自身の制作会社「Dawn Apollo Films」を通じてプロデューサーとして参加し、映画のリアリティを追求するための助言を行った。ハミルトンは「F1の本当のスピード感や緊張感を観客に届けることが重要だった」と述べている。

多彩なキャストと壮大なレースシーン

映画にはブラッド・ピット、ダムソン・イドリス、ジャビエル・バルデムのほか、ケリー・コンドン、トビアス・メンジーズ、サラ・ナイルズ、キム・ボドニア、サムソン・カヨといった実力派俳優陣が出演する。

撮影はシルバーストーン、ラスベガス、アブダビなどF1の実際のサーキットで行われた。撮影スケジュールの関係上、実際のF1レースの前にわずか10~15分の間で撮影を終えなければならず、短時間で緊迫感あふれるシーンを収める必要があったという。

壮大なスコア、 ハンス・ジマーが音楽を担当

本作の音楽は、『トップガン マーヴェリック』や『ダークナイト』シリーズで知られるハンス・ジマーが手掛けている。コシンスキー監督は「ジマーの作る旋律は、一度聴いたら忘れられない。本作のスコアもファンにとって特別なものになるはずだ」と自信を見せた。

2025年6月、F1映画が世界を席巻

『F1』は2025年6月に世界公開される予定で、IMAXなどの大スクリーンでも上映される。実際のレースシーンや本格的な俳優陣の演技、ハミルトンの監修など、F1ファンのみならず映画ファン全体にとっても注目の一作となることは間違いない。