耳に無線を仕込むレッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2020年F1ベルギーGP初日セッションにて
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アルボン、大きく前進…課題のタイム差 大きく縮める「昨年のスパの経験が大いに役立っている」

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レッドブル・ホンダへの昇格から一年。チームメイトに対し、平均コンマ6秒もの大差で遅れを取ってきたレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンが第7戦を迎え、大きく前進している。

8月28日(金)に行われたF1ベルギーGPの初日、アルボンは午前のFP1で僚友マックス・フェルスタッペンとのタイム差を0.475秒に抑える6番手タイムを刻むと、FP2ではその差を更に縮めて0.390秒遅れの4番手タイムをマークした。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:43.744 21
3 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:43.840 +0.096 23
4 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:44.134 +0.390 21
5 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:44.137 +0.393 23

全長7kmのスパ・フランコルシャンはカレンダー最長のコースであり、1周のラップタイムは105秒近くに達する。ここでの0.4秒が一般的なサーキットの0.25秒~0.3秒に相当する事を考えると、課題としてきたクイックラップにおけるフェルスタッペンのギャップという点でアルボンが一歩前進した事は間違いなさそうだ。

昨年のスパの経験が大いに役立っている

アレックス・アルボンFP2: 4位, FP1: 6位

1周目から気持ち良くクルマをドライできたし、前途有望な1日になったと思う。手応えがあったし、マシンの調子が上がっていた。コーナーでのマシンバランスも良かったし、正しい方向に向かって進めていると思う。嬉しいよ。

ここは昨年、僕が今のチームと一緒に臨んだ最初のグランプリだった。その経験が今週末に大きく役に立っていると思う。今取り組んでいる事がどういう事なのかが分かっているし、このコースで上手く機能するものとそうじゃないものも把握できている。こうした事が本当に手助けになっているんだ。

まだプラクティスだし、各々の搭載燃料はバラバラでエンジンモードも色々だから、現時点でライバル達が何をしているのかはハッキリしないけど、幾つかのチームはストレートラインスピードを重視しているように見えるし、明日がどうなるか楽しみだね。

タイムは驚くほど接近してるから、この後もマシンの微調整を続けて、可能な限りの事をやってみるつもりだけど、明日は接戦になるはずだ。


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手ダニエル・リカルド(ルノー)を0.048秒差で退けた。3番手には0.096秒遅れでルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。

F1ベルギーグランプリ3回目のフリー走行は日本時間8月29日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで開催される。

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