セルジオ・ペレス、渋滞に泣き0.035秒届かずQ2敗退もポイント獲得に自信
セルジオ・ペレスはレッドブル・ホンダでの初のグリッド争いとなった3月27日のF1バーレーンGP公式予選で僅差のQ2敗退を喫した。インタビューに答えたペレスは眉間にシワを寄せ、落胆の色を隠そうとしなかった。
まだ自信を以てクイックラップを走れる状態に達していない…ペレスはFP3と予選を通して更にステップアップを果たしたと感じているが、まだ求める水準には至っていないようだ。
僅差の争いとなったQ2でペレスは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと同じく、決勝レースでのアドバンテージを狙い、ソフトではなくミディアムタイヤを履いて計測に向かったものの、トラフィックに阻まれるなどして1000分の35秒という僅かの差でQ3を逃し、11番手でクルマを降りた。
ペレスはQ2での1回目のアタックでトラックリミットを犯しタイムを抹消されているが、仮にそのタイムが生きていたとしても敗退は変わらず結果には影響ない。
ペレスは期待ハズレのノックアウトについて「トラフィックやタイミングなど、色々な問題を抱えてしまった。今後に向けて解決していく必要がある。厳しい週末だ。バーレーンでは1周の違いが風向きの違いに繋がり、タイヤが完全にダメになってしまうものなんだ」と説明した。
11番グリッドはタイヤ選択の自由がある最も上位のグリッドであり、悲観し過ぎる結果ではないとも言えるが、ショートランを課題に挙げていた今のペレスにとっては、チームメイトがポールポジションを獲得する一方でのQ2敗退という事実の方が大きいようだ。
とは言え、グリッド屈指のタイヤマネジメント技術を持ちレースマイスターと称されるペレスだけに、決勝での巻き返しを諦めているわけではない。
巻き返してポイントを獲得できるはず
セルジオ・ペレス予選: 11位, FP3: 5位
ポールポジションを獲得したマックス(フェルスタッペン)とチームの皆を祝したい。シーズンの開幕としては完璧な形だ。
僕にとってはまさかの予選11番手だった。理想的なスタートでない事は確かだけど、前に進めているし、FP3から予選に掛けても良いステップを踏む事ができた。メカニカル面にちょっとした問題があったんだけど、そのおかげでクルマへの理解を深める事が出来たんだ。
Q2でミディアムタイヤを履いたのは正しい戦略だったけど、残念ながらそれを成功させる事ができず、出すべきラップタイムを残す事が出来なかった。ターン13で膨らんでしまった事で0.2秒ほどタイムをロスしてしまった。
僅差の争いだったから、その分でQ3を逃してしまった。Q3で走れていればマックスとの比較もでき、僕にとっても有意義になるはずであっただけに残念だ。
とは言えまだ明日があるし、このコースでは何が起こるか分からない。レースペースは良いから、明日はフィールドを駆け上がってポイントを獲得できるはずだ。
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン、3番手はバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く結果となった。
2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。