モニターを眺めながらセッションを見守るホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、2019年F1バーレーンGPにて
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ホンダF1、予選と決勝を見据えて4台が順調にプログラムを消化 / F1バーレーンGP《初日》

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、3月29日金曜に行われた2019年F1世界選手権第2戦バーレーンGP初日セッションを振り返った。

ホンダエンジン勢は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップから0.879秒遅れの6番手、ピエール・ガスリーはフェルスタッペンからコンマ7秒遅れの12番手と、共にソフトタイヤの熱入れに失敗。ルノーのニコ・ヒュルケンベルグに先行を許すタイムシートとなった。

トロ・ロッソの方は、ダニール・クビアトがガスリーを上回る10番手を記録。アレックス・アルボンはクビアトから0.3秒落ちの13番手に続いた。クビアトから7番手のハース、ケビン・マグヌッセンまでは僅かに1000分の93秒。ポイント圏内に照準を合わせ込んだ。

深刻なトラブルなくセッションを終えたホンダ勢4台は、夕刻から行われたFP2だけで合計136周を走破。高い信頼性を発揮して、予選と決勝に向けて大量のデータを収集した。

ホンダ:F1バーレーンGP初日を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日は通常の金曜日と同じように、パワーユニット側としては、PUのセッティングをサーキットに合わせ込む作業を行いました。2チーム、4台ともに順調にプログラムを消化できた一日となりました。

バーレーンでは、日中に行われるFP1と夕刻に行われるFP2とでコンディションが大きく異なるため、今日は様々な路面コンディションや外気温の状況に合わせたデータを集める事が出来ました。これらのデータを元に、決勝レースと予選に向けての準備を進めていきたいと考えています。


初日はフェラーリがトップを独占。FP1ではシャルル・ルクレールが、FP2ではセバスチャン・ベッテルが最速を刻み、メルセデスの二人を退けて復活の狼煙を上げた。

バーレーン・グランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月30日(土)21時から、公式予選は同24時からバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。降水確率60%の予報が出ており、予選はウェットコンディションとなる可能性がある。

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