ピット作業を行うルノーF1のメカニック
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ルノー、新型フロントウイングを含む複数のアップデートを投入 / F1アゼルバイジャンGP《preview》

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ルノーF1チームは、効率的なエアロパッケージが求められる第4戦アゼルバイジャンGPに、新型フロントウイングを含む複数のアップデートを投入する。

バクー市街地コースで好成績を上げるためには、低ドラッグで合理的な量のダウンフォースを発生させるセットアップが必要となる。シャシーテクニカルディレクターのニック・チェスターは、高速市街地戦に新型パーツを持ち込む事を明らかにした。

「R.S.19の主な変更点は、新型のフロントウイングとリアウイング、そしてサイドポッド周りの小規模なアップデートだ」とニック・チェスター。

「ほとんどのチームは、これまでのレースよりも低いダウンフォースレベルのリアウィングを持ち込む事になるはずだ。ミドルセクターと最終セクターとのバランスを考慮して、各チームは様々なレベルのトレードオフを模索するだろう」

ダニエル・リカルドは2017年のレースで優勝してるが、翌2018年はマックス・フェルスタッペンとの同士討ちによってリタイヤ。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグに至っては、アゼルバイジャンGPで完走した事がない。

リカルドとヒュルケンベルグが、2019年FIA F1世界選手権第4戦アゼルバイジャンGPに先立って抱負を語った。

ルノー:F1アゼルバイジャンGPに向けて

ダニエル・リカルドちょっと複雑なグランプリ

バクーは他のストリートサーキットとは違って、オーバーテイクできる箇所がたくさんある独特なコースだ。僕にとってはちょっと複雑なグランプリだね。2017年には狂ったような展開のレースで優勝した一方、去年は散々だった。 17年の決勝レースは本当に荒れ狂っていて、みんなカート時代に戻った子供のようにレースをしてたね。

バクーには、これからの時代のサーキットのモデルになるような要素が幾つかある。長く曲がりくねったストレートではスリップストリームが大きな影響を及ぼし、接近したレースを可能にする。クルマは低ダウンフォース仕様のセットアップになるから、グリップが低い状態でレースをしなきゃならない。

ニコ・ヒュルケンベルグ今年こそは完走を

バクーは旧来のグランプリとは違った感じがする面白い場所なんだ。ストリートコースにも関わらず、ホテルとパドックはすごく近い場所に位置していて、あらゆる施設がコースの中にある感じなんだ。旧市街の建物や古いホテル、お城に石畳の道など、観光するには最高だよ。

レースそのものも、毎年すごく面白い。僕の場合は過去2シーズンでちょっと不運な部分があったけど、今年はチャンスを最大化するために、正しいタイミングで正しい場所を走らなきゃね。


アゼルバイジャンGPの戦いの舞台となるのは首都の公道を使ったバクー市街地コース。1周6003mコースには、全長2kmを超える超ロングストレートが存在する。昨年のグランプリでは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝。2位にフェラーリのキミ・ライコネン、3位にフォース・インディアのセルジオ・ペレスが続く結果となった。

F1アゼルバイジャンGPは、日本時間2019年4月26日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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