マクラーレン、ホンダ時代と同様に今年もまたバクーでの苦戦を予想
ストレートラインスピードと低速時のグリップ、高いトラクション性能が要求されるバクー市街地コース。マクラーレンは、ホンダエンジンを搭載していた昨年と同じ様に今年もまた、アゼルバイジャンGPでの苦戦を予想している。今週末のレースを控え、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンがそれぞれ抱負を語った。
F1アゼルバイジャンGPに向けて
ストフェル・バンドーン昨年同様に苦戦を予想
バクー市街地コースはかなりタフなトラックだね。ドライバーにとってはかなりチャレンジングだよ。歴史的な旧市街地を駆け抜けるのは最高にクールな経験だし、狭いコースでのオーバーテイクはかなり難しい。確かに集団が連なってしまうレースになりがちだけど、去年は本当に色々な事が起きたし、今年のレースではそんな波乱のアドバンテージを得る立場でありたいね。
去年のレースではオーバーテイクのチャンスがロングストレート終端に限られていたから厳しかったけど、今年もまた同じ様に難しいレースになると思う。MCL33にどんな事が可能かを見てみないと。
決勝レースでは正しい戦略が大切になると思うけど、僕個人にとっては、如何にスタートを上手くこなすかって事もすごく重要になると思う。過去数戦のレースでは良いスタートが切れていないからね。ここでのオーバーテイクは難しいし、その意味ではスタートポジションを最大限に活かさないと。
中国GPの時は激しくレースを戦う事が出来ていたけど、フロアにダメージを負ってしまったせいで、攻め上げるのがすごく難しくなってしまった。バクーでもミッドフィールドが混戦になる事を楽しみにしてるし、レースでは出来る限り前にいきたいね。
フェルナンド・アロンソバクーは偉大なドライバーズサーキット
昨年のバクーでのグランプリは、僕らにとって思い出深いレースの1つだった。荒れ狂ったレースだったし、シーズン初のポイントを獲得した場所になったからね。当然、今年も同じ様に良いグランプリになる事を楽しみにしてるよ。
バクーがF1カレンダーに登場してからの年月はまだ短いけど、僕らドライバーの中では既に偉大なドライバーズサーキットとしての地位を確立している。シーズン最速のコースだし、最も長いサーキットでもあるから、ドライバーにとってもマシンにとってもかなりキツイ。でも、その点こそがこのサーキットを特徴づけている。
僕らは自分たちの限界点を認識しているし、改善が必要なパッケージの箇所についても分かっているから、毎週末テストパーツを持ち込んでいる。バクーで急激にパフォーマンスが向上する事はないだろうけど、毎回マシンの挙動について多くを学んでいるし、出来る限り多くのポイントを稼ぐためにも、いつものように全てを最大限に引き出してみせるつもりだよ。
2018年のF1アゼルバイジャンGPは、日本時間4月27日(金)18時からのフリー走行で幕を開ける。舞台となるのは世界最速のストリートサーキットであるバクー市街地コース。1周の長さはベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャンに次ぐおよそ6km、2016年の初開催では、当時ウィリアムズに在籍していたバルテリ・ボッタスがF1での最高速記録を更新する378km/hをマークしている。