ホンダ新エンジン早くも故障か…お馴染みの光景が広がる / F1アゼルバイジャンGP《FP2》結果とダイジェスト

白煙を上げるMCL32copyright F1

現地23日午後に行われたF1アゼルバイジャンGP2回目のフリー走行、フェルナンド・アロンソは今週末に投入されたばかりの新スペックのホンダエンジンが早くも音を上げたかのような発言を行った。セッション残り25分の所、新PUを搭載したマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソのマシンが白煙を吐いてコース上に停止した。

アロンソは、無線で「エンジン、エンジン」とだけ訴え、ヘッドレストを投げ捨てマシンを降りた。これまでに何度となく聞いたセリフ、そして見慣れた光景。その様子からは決して軽度のトラブルではないように見受けられた。アロンソはセッションを最後まで走りきることなく12番手でグランプリ初日を終えた。

ところがレース終了後、アロンソの発言とは裏腹に、マクラーレンのエリック・ブーリエは、今回のトラブルの原因はエンジンではなくギアボックスである事を認めた。アロンソほどのドライバーがギアボックストラブルをエンジントラブルと間違える事は考えにくいため、ミスリードを誘ったものとの見方が大勢を占める。

トラブルの原因はエンジンではなく”ギアボックス”、とマクラーレン

フェルスタッペンが初日の最速

グランプリ初日をトップで終えたのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンであった。フェスティバルは、自身が午前中に記録した最速タイムを1秒048更新する1分43秒362をマーク、ただしセッションの締めくくりは残念なものになってしまった。終了間際の1コーナーに侵入したフェルスタッペンはマシンをスピンさせウォールに激突してしまった。


©F1

2番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタスがコンマ1秒差で食らいつき、3番手にはボッタスの100分の1秒差でダニエル・リカルドが続く結果となった。


©F1

コースオフするマシンが多発

午前のフリー走行1と比較して、コースの表面環境は改善されたものの、急激に路面温度が低下したこともあり、ホームストレートエンドの1コーナー、超タイトな8コーナー等で、エスケープゾーンに逃れるマシンが多発。セッション残り40分の所で、ルノーのジョリオン・パーマーが、FP1でのペレスのクラッシュ同様8コーナーで右フロントをへし折った。これによりセッションは一時赤旗中断となった。


©F1

コース全長が6kmにも及ぶため通常ここでトラフィックを心配する必要はないのだが、至る所でマシンがオーバーランしてしまうため、ひっきりなしに黄旗が振られる状況となった。中でも、エスケープゾーンに非難中のセバスチャン・ベッテルにフェリペ・マッサが追随するような、珍しいシーンも垣間見られた。

2017年F1第8戦アゼルバイジャンGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:43.362 36
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:43.462 +0.100 32
3 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:43.473 +0.111 34
4 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:43.489 +0.127 35
5 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:43.615 +0.253 35
6 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:44.113 +0.751 27
7 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:44.306 +0.944 34
8 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:44.321 +0.959 27
9 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:44.484 +1.122 37
10 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:44.525 +1.163 23
11 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:44.609 +1.247 33
12 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:45.515 +2.153 15
13 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:45.733 +2.371 34
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:45.831 +2.469 33
15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:46.003 +2.641 29
16 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:46.061 +2.699 17
17 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:46.174 +2.812 28
18 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:47.150 +3.788 25
19 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:47.347 +3.985 25
20 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:47.722 +4.360 22

コンディション

天気晴れ
気温26℃
路面温度40℃

セッション概要

グランプリ名 F1アゼルバイジャンGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 バクー市街地コース
設立 2016年
全長 6003m
コーナー数 20
周回方向 時計回り

F1アゼルバイジャンGP特集

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