
ローソン「正直、楽しくはなかった」―角田の猛追かわしてキャリアハイ5位、それでも去就は見えず
リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)が2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPで粘り強い走りを披露し、キャリアベストとなる5位入賞を果たした。予選では3番手と好位置を確保し、決勝では終盤13周にわたり角田裕毅(レッドブル)らの猛追を受けながらも、見事ポジションを守り抜いた。
緊迫の終盤バトル「楽しくはなかった」
終盤の攻防についてローソンは「正直、楽しくはなかったよ。でも、本当に良い結果になったと思う。チームにとってもね」と笑顔で振り返った。
「もちろん3番手スタートだったから、キープできればってどこかで期待していたし、もちろんそうできれば最高だったけど、単純に速さが足りなかった。最後の15周は特に、あの連中を抑えようと全力で頑張ったよ」
ローソンからポジションを奪ったのはいずれもメルセデス勢だった。中盤ではアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)のアンダーカットをカバーし、前でコースに復帰したものの、アウトラップで追い抜きを許した。
「タイヤを機能させることはできて、十分なギャップもあったけど、ストレートの真ん中あたりでデプロイメントが切れちゃったんだ。だから、後方にクルマを抱えたレース後半では、同じ過ちを繰り返さないようにした」と振り返る。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
角田裕毅のレッドブルRB21とランド・ノリスのマクラーレンMCL39、ルイス・ハミルトンのフェラーリSF-25をリードするリアム・ローソンのレーシング・ブルズ VCARB 02、2025年9月21日(日) F1アゼルバイジャンGP決勝(バクー市街地コース)
ローダウンフォース仕様の成否
今回のレースでローソンは、トップスピード重視の低ダウンフォース仕様を選択。第3セクターでは優位性を発揮したが、当然タイヤへの負担は増すことになった。
「当初はスタートポジションを守れるかもって思ったんだけど、タイヤへの悪影響を感じ始めて、早い段階で、このままじゃ後ろの連中を抑えきるペースはないだろうって気付いた。でもできる限りは抑えようとしたよ」
それでもデプロイメントの使い方を工夫し、最後まで粘り切った。
「この手のサーキットでは(タイヤマネジメントより)エネルギーマネジメントの方が重要なんだ。どこで使うか、ストレートで十分残しておけるか、それで大きな差が出る」
「ターン16の立ち上がりは毎回、良かった。予選でも良かったし、なぜかは分からないけどね。ローダウンフォース仕様なのに意外と良くて、それが今日は役に立った」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
リアム・ローソンがドライブするレーシング・ブルズ VCARB 02、2025年9月21日(日) F1アゼルバイジャンGP決勝(バクー市街地コース)
将来のシート争いへの言及
レッドブル首脳陣は早ければ数戦以内に来季のドライバーラインナップを決定するとみられるが、今回の結果が影響を与えるかについてローソンは「全く見当がつかない」と語った。
「自分としては毎回クルマに乗るときに全力を尽くすだけだよ。いつもうまくいくわけじゃないけど、今年はすごく学べたし、シーズンを通してだんだん快適に感じられるようになってきた。だからあまり考えないようにしてる。結局、自分には決められないことだからね」
2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで制し、キャリア通算67勝目を挙げた。2位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位にはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)が入り、移籍後初の表彰台を獲得した。
次戦はマリーナベイ市街地コースで開催されるシンガポールGP。10月3日にフリー走行1が行われ、ナイトレースの週末が幕を開ける。