ホンダF1「直線での速度不足を実感、パワーアップの必要性を認識」
4月29日(日)のF1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースを終えて、ホンダF1プロジェクトを統括する田辺豊治テクニカル・ディレクターは、直線での速度不足を実感したと述べ、エンジンの更なるパワーアップが必要であるとの認識を示した。
バクー市街地コースは計2km近くにも及ぶロングストレートを有しており、エンジンパワーがラップタイムに与える影響が大きめのサーキットとして知られている。トロロッソ・ホンダ勢は、ブレンドン・ハートレーが10位入賞を果たし、ピエール・ガスリーが12位でチェッカーフラッグを受けた。
ストレートでの速度不足に苦しんだ
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
2人のドライバーともに、複数回発生した混乱を避けながら、サバイバルとなったレースを無事に完走してくれました。ピエールは、序盤と終盤のセーフティカー直後にはトップ10圏内を走行していただけに、最後の最後でケビン・マグヌッセン(Haas)と接触してしまった事は残念でした。
ただ、そのすぐ後ろを走っていたブレンドンが、他車のミス等のチャンスを逃すことなく、彼にとって初めてとなる貴重な1ポイントを獲得できたことは良かったです。今日のレースでは直線でのスピード不足に苦しんだ部分がありました。チームとともに分析を行いパッケージとしての熟成を進めると同時に、パワー向上のための開発をさらに推し進める必要性を感じています。
2018年F1アゼルバイジャンGP決勝レースは、メルセデスのルイス・ハミルトンが今季初勝利を手にし、チャンピオンシップでフェラーリのセバスチャン・ベッテルを交わしてトップに躍り出た。