田辺豊治、2018年F1オーストラリアGPにて
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ホンダF1「パワーユニットのセッティングに苦戦、非常に難しいチャレンジ」

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4月27日(土)のF1第4戦アゼルバイジャンGP公式予選を終えて、ホンダF1プロジェクトの現場を統括する田辺豊治テクニカル・ディレクターがコメントを発表した。

トロロッソ・ホンダは予選Q1で、ブレンドン・ハートレーがタイヤに問題を抱えスロー走行を強いられた。タイムアタックを行っていたピエール・ガスリーはそれに気づかず、時速200km超でブラインドコーナーを抜けた直後にハートレーに遭遇。僅か数センチの所で難を逃れたものの、死傷事故に繋がりかねない危険かつ不運なアクシデントの影響で、ガスリーが17番手、ハートレーはノータイム19番手でセッションを終えた。

ガスリーは「空中に飛ばされた自分の姿が想像できた。。どうやって事故を避ける事ができたのか分からないよ…本当に恐ろしい瞬間だった」と語り、一方のハートレーは「ピエールが直ぐ後ろに迫ってるなんて知らなかった。大きなミスを犯してしまった。彼に申し訳なく思っている」と謝罪した。

ガスリー「恐ろしい」ハートレーは深く謝罪

アゼルバイジャンGP予選を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日の予選では、ピエールがQ2に進出できるペースでアタックを続けていました。それだけに、チームメイト同士が絡む不運なアクシデントによって2台ともがQ1敗退となったことは非常に残念です。

パワーユニット側としては、ロングストレートと低速コーナーで構成されたこのサーキットにおけるエナジーマネジメントを最適化するため、昨日からドライバーやエンジニアとコミニュケーションを取り、様々なトライをしてきました。ただ、パッケージとして最適なバランスを得ることは非常に難しい挑戦だと感じています。

予選が終わり、これからは明日のレースに向けて準備を進めていきたいと思います。


2018年F1アゼルバイジャンGP決勝レースは、日本時間29日(日)21時10分から、バクー市街地コースで開催される。決勝の行われる日曜は気温も低く、強風が吹き荒れる予報となっている。

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