バクー市街地コースを走行するメルセデスW10、2019年F1アゼルバイジャンGPフリー走行2にて
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メルセデス、宿敵フェラーリに対して0.7秒ものビハインド「追いつける可能性は低い」

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宿敵の”自滅”もあり、メルセデスAMGは開幕3戦連続1-2とチャンピオンシップで大量リードを築いてきたが、第4戦アゼルバイジャンでの一発のパフォーマンスに関しては、フェラーリが1歩ならず2歩程度先行しているようにみえる。

FP2では、同じメルセデスドライバーのジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)がマンホールの餌食となり、セッション僅か12分で中止を迎えたが、シルバーアローは先陣を切る形でFP2をスタートさせ、トラブルフリーで計画の遅れを取り戻した。

「少々変わった1日だったけど、僕としては楽しめた」とハミルトン。「FP2は本当に順調だった。フィーリングは良かったし、去年よりもクルマと一体化出来てる」

「でも、フェラーリは僕らよりもかなり先行しており明らかに速い。彼らと比較して、自分たちがどの部分でタイムを失っているのかを調査する必要がある。一晩で0.7秒を見つけられる可能性は低いけど、クルマを正しい方向に向けるために、できる限りのことをしてみるつもりだ」

ハミルトンとトップタイムのシャルル・ルクレールとのギャップは0.669秒。大きな差がついた。フェラーリは今季最速のマシンとみなされながらも、これまでのところは各ラウンドで、シルバーアローの総合力とミスのないオペレーションに敗れ去っている。

「僕らはショートランよりもロングランペースの方が少し良かったから、その理由を突き止めなきゃならない」ハミルトンはこう続ける。「明日は素晴らしいポール争いができそうだ。僕は常に戦う気満々だし、ファンもそれを見たがっているはずだ。明日が楽しみだよ」

「自分のラップにはあまり満足していない」とバルテリ・ボッタス。ハミルトンのチームメイトはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに先行を許し5番手。ハミルトンとの差は0.462秒と離れた。

「毎年の事だけど、バクーでリズムを見つけるのは少しトリッキーなんだ。ちょっと時間がかかるんだよ。今日はミディアムコンパウンドを適切な温度に入れるのが難しかった。でも、路面の改善に従ってコーナリングスピードが上がるから、明日はもう少しタイヤに熱を入れられるようになるはずだ」

「1ラップの速さではフェラーリが凄く手強そうだし僕らの方が劣ってるけど、ロングランの感触は良かった。明日は厳しい予選になるだろうね」

跳ね馬が明日もこのペースを維持すれば、メルセデスの苦戦は明らかだが、テクニカル・ディレクターのジェームズ・アリソンは、改善に向けて取り組むべき必要なタスクを見定めている。

「一発関しては、まだ必要なレベルに達していないものの、ロングランはまずまずだ」とアリソン。「ドライバーたちが自信を以て攻められるように、今夜はハンドリングを改善するための作業に取り組むつもりだ。上手く行けば良い週末を過ごせると思う」

F1アゼルバイジャングランプリ3回目のフリー走行は、日本時間4月27日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってバクー市街地コースで開催される。

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