ジョージ・ラッセルのマシンを借りて2021年7月2日のF1オーストリアGPフリー走行1を走行するロイ・ニッサニー
Courtesy Of Williams

F1オーストリアGP パワーユニット投入状況:メルセデス陣営交換、前戦トラブルDNFのラッセルは3基目に到達

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国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第9戦オーストリアGP初日開始時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

同じレッドブル・リンクで行われた先週末のイベントではフェラーリエンジン勢とアルピーヌが一斉交換を行ったが、今回はメルセデスエンジン勢が動いた。

まずはウィリアムズのジョージ・ラッセル。ニューマティック・システムの圧力低下により補充を強いられ36周目にリタイヤを余儀なくされた前戦を経て、規約上限目一杯となる今季3基目のICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、そしてエキゾーストを開封した。シーズン後半のいずれかの時点でのペナルティは避けられそうにない。

メルセデスとしては、第2戦イモラでクラッシュを喫して早々に2基目のシーケンスに入っているバルテリ・ボッタスとニコラス・ラティフィを除くアストンマーチン、マクラーレン、ウィリアムズを含む全車に今季2基目のES(バッテリー)及びCE(コントロール・エレクトロニクス)を投じた。

またエステバン・オコン(アルピーヌ)は今季5基目のエキゾーストを、ミック・シューマッハとニキータ・マゼピンのハース勢は4基目のエキゾーストを搭載してオープニングセッションに臨んだ。

上記交換はいずれも規約範囲内で、グリッド降格ペナルティの対象外だった。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで使用できる。

F1オーストリアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 2 2 2 2 2 2 2
V.ボッタスBOT 2 2 2 2 2 2 2
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 2 2 2 2 1 1 3
S.ペレスPER 2 2 2 2 2 2 3
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 2 2 2 2 2 2 2
L.ノリスNOR 2 2 2 2 2 2 2
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 2 2 2 2 1 1 2
S.ベッテルVET 2 2 2 2 1 1 2
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 2 2 2 2 1 1 5
E.オコンOCN 2 2 2 2 2 2 5
フェラーリ C.ルクレールLEC 2 2 2 2 2 2 3
C.サインツSAI 2 2 2 2 2 2 3
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 2 2 2 2 3 3 3
P.ガスリーGAS 2 2 2 3 2 2 3
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 2 2 2 2 2 2 3
A.ジョビナッツィGIO 2 2 2 2 2 2 3
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 2 2 2 2 2 2 4
M.シューマッハMSC 2 2 2 2 1 1 4
ウィリアムズ・メルセデス J.ラッセルRUS 3 3 3 2 2 2 3
N.ラティフィLAT 2 2 2 2 1 1 2

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