ルノー「マシンは更なる改善を示すだろう」F1オーストリアGP 2017《Preview》
前戦アゼルバイジャンGPでは2台共にリタイヤという失望のレースとなったルノーF1。ジョリオン・パーマーは僅か8周目にブレーキ等に問題を抱えて、ニコ・ヒュルケンベルグは自ら壁に接触しそれぞれレースを終えている。
今週末に控えたオーストリアGPを前に、マネージングディレクターのシリル・アビテブールは、同GPをヨーロッパ連戦の起点となる重要なグランプリと位置づけており、マシンは更なる改善を見せることになるだろうと自信を示している。大規模なアップデートは予定されていないため、マッピングによるパワーユニットの最適化がその役割の多くを担うものと思われる。
7日(金)から始まる第9戦F1オーストリアGPに向けて発表されたヒュルケンベルグとパーマーのコメントを以下に紹介する。ドイツと国境を接するオーストリアでのレースは、ヒュルケンベルグにとって事実上の母国レースとなる。
ルノー:F1オーストリアGPに向けて
ニコ・ヒュルケンベルグアルプスを背景にレースなんて最高
オーストリアGPは、馴染みがあるしすごく心地いいんだ。リラックスした雰囲気だし、国境を越えてドイツ人ファンもたくさんやって来るよ。ほとんど母国GPみたいなもんだね。シュピールベルク(レッドブル・リンクがある場所の地名)でのレースは大好きだよ。アルプスを背景にレースができるなんてたまらないよね。昔ながらの雰囲気が残っていていつも楽しいよ。
シュニッツェル(肉のカツレツ)を食べるのはもはや義務だね!オーストリアの食べ物なんだけど、超大好きなんだ。もう一つオススメなのはカイザーシュマーレン。オーストリアの素敵デザートで、これがまた最高なんだ。シュピールベルクは”へんぴ”な所だから周辺には何もないんだけど、広大な敷地と牛だけじゃなくたくさんの緑があって、まるで絵画みたいな景色が広がってるんだ。
creativeCommonsTourismusregion Katschberg カイザーシュマーレン
ここはコーナーの数が少ない短いサーキットだね。でもすごく難しくてテクニカルだから、間違った印象を持たないことが大切だよ。高低差が結構あるし、勝負どころになるコーナーがいくつかあるんだ。地図で見ると簡単に思えるけど、良いタイムを出すのはそう単純じゃない。きちんとタイムを出すには、中速コーナーでのバランスを見つけるのが重要になってくるんだ。
去年はフロントローになれて最高だったよ(予選3番手だったが、2番手ロズベルグのペナルティーでフロントロースタートとなった)。予選Q3で良いラップを繋ぐことができたんだ。決勝が上手く行かなかったのだけが残念だったけどね。
ジョリオン・パーマータイヤの摩耗はすごく少ない
レッドブル・リンクは10のコーナーから成る、かなりシンプルなサーキットだね。タイムが接近するから、良いラップをまとめるのがすごく重要で、少しのミスが命取りになるんだ。ドライビングでタイムに違いが出るから僕は好きだよ。
1コーナーと3コーナー、それにその2つを繋ぐ長いストレートはバンピーな部分があるんだ。オーバーテイクできる場所だよ。最後から2番目のコーナーはスピードの出る所で、最終コーナーはイン側に向かって少し傾斜がついてるから、速いスピードを維持したまま走り抜けることになる。F1マシンで走るのが楽しいサーキットだよ。何本か直線があって、タイヤの摩耗はすごく少ないから終始全開で行けちゃうんだ。
去年は最後尾から2番目のスタートだったんだけど、チームメイトを打ち負かして12位でフィニッシュしたんだ。レースにはかなり満足してるし、あと少しツイてればポイントを獲得出来たと思うよ。ここでは、2014年にGP2のレースをして、2015年はF1のフリー走行を走り、去年は僕が最も強かったサーキットの一つなんだ。だから、持てる知識と自信を活かして良い結果につなげることが重要だ。運を変えないとね。これをしっかり頭に入れてに夏休み前の数レースに臨むよ。
2017年第9戦F1オーストリアGPは、7月7日(金)17時からのフリー走行で幕を開ける。開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、オーストリアGPに関する情報については、F1オーストリアGP特設ページをご覧あれ。