エリック・ブーリエ
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マクラーレン:ブーリエ「多数のアップデートを予定、希望に満ちている」F1オーストリアGP 2017《Preview》

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「厳しい週末になるのは明らかだ」「我々にとって苦しいレースになるのは秘密ではない」ここ数戦、決まり文句のごとく苦戦予想を口にしていたマクラーレンのエリック・ブーリエだが、オーストリアGPを目前に控えた今、フランス人は、自身が希望に満ち溢れていると語る。

オーストリアGPの舞台となるレッドブル・リンクはホンダの苦手とするパワー重視のサーキットであるが、海抜700mを超える標高と一面を木々に囲まれた地形故に急な天候不順も多く、予測不可能なレースになることが少なくない。

昨年のグランプリでは、雨の落ちる予選で5番手を獲得したジェンソン・バトンが、前の2台のマシンの降格ペナルティにより、3番グリッドからレースをスタート、トップから37秒遅れの6位入賞を果たしている。

ブーリエは、ホンダのスペック3新型PUだけでなく多くのアップデートが持ち込まれる予定であるとコメントし、その期待を隠そうとはしない。

マクラーレン:F1オーストリアGPに向けて

エリック・ブーリエレーシングディレクター

フライアウェイの数戦を終えて、ヨーロッパに戻ってくることができ嬉しく思います。パッケージの改善に全力で取り組めますからね。アゼルバイジャンGPは白熱とアクシデントに見舞われたレースになりましたが、オーストリアGPもまたスリリングなレースになることを期待しています。ここのサーキットは接近戦を誘発する良い土壌がありますし、長いストレートを持つ高速のバクーやモントリオール、そして次のシルバーストンと比べると、レイアウト的には我々のマシンに合っていると思います。

事実、我々は昨年のオーストリアGPで最も力強い結果を残しています。ジェンソンは雨の予選で3番グリッドを獲得し、勢いそのままレースでも非常に競争的な6位フィニッシュを果たしてくれました。アゼルバイジャンでの結果は心から喜べるようなものではありませんが、我々が上手くやれてきている証ですし、目の前のチャンスを逃さず掴み取れた事を示しています。開発が終わりを迎えることはありません。

オーストリアには、新型スペック3のホンダパワーユニットだけでなく、多くの改善プランを持ち込む予定です。中断勢と戦えるポジションが得られる事を期待していますし、素晴らしいステップアップが出来るといいですね。私は希望に満ちています


2017年第9戦F1オーストリアGPは、7月7日(金)17時からのフリー走行で幕を開ける。日程・結果・ニュース・サーキットガイドなど、オーストリアGPに関する情報については、F1オーストリアGP特設ページを参照されたい。

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