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アゼルバイジャンとカナダの両グランプリで、2戦連続してポイントを取りこぼしてしまったフォース・インディア。バクーではエステバン・オコンとセルジオ・ペレスの同士討ちによってペレスがリタイヤ、モントリオールではチームオーダーを無視したペレスが前走車を抜きあぐねている間に、セバスチャン・ベッテルがピンクのマシン2台をごぼう抜きにした。
チーム代表のビジャイ・マリヤによれば、チーム内に不協和音が響いたアゼルバイジャンGP後の話し合いで、チームが最優先である事、そしてチームメイト同士の接触は許されない事、の2点が確認されたという。ただし、これらを遵守する限りは、ドライバー同士のバトルを許可するという同チームの指針は継続されるとマリヤは語る。
フォース・インディアは、8戦を終えてコンストラクターズランキングでレッドブルに次ぐ4位につけている。メルセデスエンジンを搭載しているという強みもあり、今後の更なるポイント獲得と表彰台が期待される中で、2人のドライバーの舵取りはチームにとって極めて優先順位の高い課題と言える。
7日(金)から始まる第9戦F1オーストリアGPに向けて、ペレスとオコンの2人のドライバーが発表したコメントを以下に紹介する。ペレスは、表彰台獲得の可能性があったアゼルバイジャンでのレースを、未だに引きずっているようだ。
フォース・インディア:F1オーストリアGPに向けて
セルジオ・ペレスまだアゼルバイジャンを引きずってる
バクーでチャンスを失ってしまった事については、まだがっかりしてるんだけど、マシンのポテンシャルを確認できた点はポジティブだよ。僕らは先頭集団として戦えてたしマシンも良かったんだ。表彰台に上がれるチャンスがあったから、決勝が早々に終わってしまってがっかりしてるだけさ。オーストリアでもアゼルバイジャンと同じように競争力があるだろうから、気を取り直して今週末に臨むよ。
レッドブル・リンクはほんとに美しい場所だね。自然とともにレースしてるって感じ。地図で見るとシンプルだけど、思ってるほど簡単じゃないんだ。高低差があるし、何箇所か難しいところもあるね。すごく重要なのは、直線手前のコーナーを曲がる時にスピードを落とさないってことなんだ。そうすれば長いストレートでスピードを失わずに済むからね。最終コーナーはオフキャンバー(コーナーのイン側がアウト側より高くなっていること)だから、外側に膨らんじゃうと簡単にタイムを失ってしまうんだ。
エステバン・オコンどこよりもよく知ってるサーキット
オーストリアのサーキットは、今シーズン走ってきたサーキットのどこよりも良く知ってるよ。ジュニアカテゴリー時代にたくさん走ったし、2015年にはここでフォース・インディアのテストをしたんだ。すごく良い所だし、標高が高いからエンジンとブレーキには大変だけど、やり甲斐あるよ。
コーナーが少ないサーキットだけど、完璧なラップを決めるのは難しいんだ。特に最後の2つのコーナーはかなり変わってて、ちょっとのミスでそれまでの良いラップを台無しにしちゃったりするから面白いよ。良いタイムを出すのにコツなんてないんだ。ただ、細かいところにまで渡って正確に運転するだけさ。
シュピールベルグはとても静かな街で、慌ただしいシーズンを過ごす中で訪れるには良い所だね。すごくリラックスできる場所だし色んなスポーツも楽しめるし新鮮な空気を味わえる、国全体がそんな感じなんだ。
2017年第9戦F1オーストリアGPは、7月7日(金)17時からのフリー走行で幕を開ける。日程・結果・ニュース・サーキットガイドなど、オーストリアGPに関する情報については、F1オーストリアGP特設ページを参照されたい。