レーシングスーツに着替えるランス・ストロール(アストンマーチン)、2023年6月30日F1オーストリアGP初日
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

ストロール、特に楽しかったのは「角田を抜いた時」VSC転落から9位返り咲き

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レッドブル・リンクでの71周に及んだ長き戦いを終えてランス・ストロール(アストンマーチン)は、ピットストップのタイミング違いで順位を落とした事は検証が必要だと指摘しつつも、そこから這い上がっていく際のバトルは堪能できたとして、角田裕毅(アルファタウリ)をオーバーテイクした時が特に楽しかったと振り返った。

6番グリッドと好位置を得るも、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のマシンストップにより13周目にバーチャル・セーフティーカー(VSC)導入された際、1周ステイアウトした後にタイヤ交換を終えてコースに戻ると15番手にまで転落した。

レッドブル・リンクを周回するランス・ストロール(アストンマーチン)、2023年7月2日F1オーストリアGP決勝レースCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

レッドブル・リンクを周回するランス・ストロール(アストンマーチン)、2023年7月2日F1オーストリアGP決勝レース

「厳しいレースだったけど、それでもチームのために数ポイントを獲得して週末を締め括る事ができた」とストロール。

「VSCが出た際、ピットストップのタイミングを少し見誤ってピットで幾つかポジションを落としてしまい、これが残りのレース作戦に影響した」

「後知恵だけど、VSCの2周目じゃなく1周目にピットインすべきだったと思う。見直してそこから学ばなきゃならない」

リスタートを迎えるとストロールは新品タイヤのアドバンテージを以てバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)を立て続けに交わすと、22周目に角田裕毅を捕らえて12番手に浮上した。

「巻き返していく中で幾つか良いバトルができた。ターン3でツノダを抜いた時が特に楽しかった」

ストロールがフィールドを駆け上がっていったのとは対照的に、角田裕毅は18~22周目の僅か5ラップの間に5つポジションを落とし、その翌周にタイヤを交換した。

1週間後にはチームの母国、イギリスGPが控える。シルバーストン・サーキットについてストロールは「カレンダーの中でも最高のコースの一つ」であるとして、「楽しみにしてる」と付け加えた。


7月2日(日)にレッドブル・リンクで行われた2023年F1第10戦オーストリアGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続く結果となった。

シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月7日のフリー走行1で幕を開ける。

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