2018年F1オーストリアGPの表彰台に上がったフェラーリのキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテル、レッドブルのマックス・フェルスタッペン
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跳馬ダブル表彰台も「勝利のチャンスがあっただけに悔しい」と2位ライコネン / Ferrari

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7月1日(日)の第9戦F1オーストリア決勝レースに挑んだフェラーリ勢は、3番グリッドのキミ・ライコネンが2位表彰台、カルロス・サインツ(Renault)への進路妨害によって6番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテルが3位でフィニッシュ。2台揃ってポディウムに上がった。

F1オーストリアGP決勝を終えて

キミ・ライコネン決勝: 2位, グリッド: 3位

スタートで良い蹴り出しが出来たけど、2台メルセデスの間に挟まれる形になってしまい、押しつぶされないようにアクセルを緩めなきゃならなかった。彼らが僕の事を見ててくれてる事を祈ってたよ。結果、勢いとスピードを失い、1コーナーで仕掛けるチャンスも失ってしまった。アクセルを戻さなければトップを走れていたはずだから残念だよ。

1周目はかなり目まぐるしかったけど、その後はしばらく落ち着いていた。今日のレースはタイヤマネジメントが鍵を握ったね。どのタイミングでプッシュし、いつセーフティーに走るべきなのかを判断するのが難しかったよ。グリップを得るためにタイヤを機能させるがちょっと難しかったから、スティントの最初の方は厄介だった。でもしばらくすると幾らか楽になり、最終的にはかなり良い状態のタイヤで走る事ができた。

当然マックスを捉えたいと思ってたけど、攻め始めるのがちょっと遅すぎたかもしれない。スピードはあったんだけど追い抜くにはもう少しラップが必要だったと思う。もちろん勝ちたかったし、それに向けてベストを尽くしたけど十分じゃなかった。チームとして堅実な仕事が出来たのは良かったね。力強さを発揮できた週末になったよ。

セバスチャン・ベッテル決勝: 3位, グリッド: 6位

良い仕事ができたし良いレースになったと思う。スタートはまずまずだったけど、ターン1の混乱に巻き込まれてしまった。挽回しようと頑張ったんだけど、その後のターン3でスペースがなく幾つかポジションダウンしてしまった。そこからはルノーやハースと争ってたせいでタイムをロスしてしまった。

ペースはかなり良かったしタイヤは全く問題なく、マシンは本当に素晴らしかった。ソフトタイヤでスティントを長く引っ張ったとしても問題なく走れたと思うよ。その位今日のマシンはタイヤに優しかった。僕らがバルセロナから進化してる事を改めて証明できたと思う。

表彰台に上がりポイントが取れて嬉しいのは間違いないけど、100%満足しているわけじゃないよ。もしペナルティがなければ今日はもっと大量にポイントを獲得できていたはずだからね。ペースという点で言えば、メルセデスに太刀打ちできるのは僕らフェラーリだけだったわけだけど、最終的に僕らは彼らよりも一貫性があったって事さ。


シュピールベルクでの週末はフェラーリエンジン勢が速さを見せ、決勝上位10台の内6台がフェラーリPUを積むマシンとなった。チャンピオンシップでもメルセデスを逆転。フェラーリとしてはこの勢いを維持したいところだが、次は宿敵メルセデスの本拠地シルバーストン。補給基地が遠いイタリアチームの跳馬がアドバンテージを得る事はなく、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは「計算上は難しいレースになるはず」と苦戦を予想している。

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