2020年F1オーストリアGPで優勝を飾ったメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスとW11
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ボッタス 通算8勝目、幾多のセーフティーカーに「おい、またかよっ!」

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メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスは7月5日(日)にレッドブル・リンクで開催されたシーズン開幕戦でポール・トゥ・ウインを飾り通算8勝目を挙げ、メルセデスにF1オーストリアGPでの通算20回目の表彰台を捧げた。

計3度のセーフティーカーが導入され、完走僅か11台というサバイバルレースを制したボッタスは25ポイントを獲得し、ドライバーズチャンピオンシップで2位のシャルル・ルクレール(フェラーリ、18点)に7ポイント差をつけて首位に立った。チームメイトのルイス・ハミルトンは4位(12点)につけた。

これによりメルセデスAMGペトロナスF1チームは計37ポイントを手にし、コンストラクターズ選手権で2位につけたマクラーレン(26点)に11ポイント差をつけた。

通常のセレモニーとは趣が行ったものの、表彰台にはボッタスの77号車、トラックサイド・パワーユニットエンジニアを務めるホリー・チャップマンが上がり、チームを代表してコンストラクターズトロフィーを受け取った。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で伝統的なスタイルではない形で行われた2020年F1オーストリアGPの表彰台セレモニー
© Pirelli & C. S.p.A.

幾多のセーフティーカーに…

バルデリ・ボッタス決勝: 1位, グリッド: 1番手

F1で勝つ事はいつだって決して簡単なことじゃないけど、今日は特にチャレンジングだった。色んな事が起きたレースだったから、ちょっとしたミスで容易く全てを失ってしまう状況だった。最後のセーフティカーの時は流石に「おいおい、またかよ!」って思ったよ。このコースでのリスタートのやり方をマスターするチャンスだったのかもね。

トップを走っている時はトラブルフリーで何も問題なくレースが進んでいく事を望むものさ。コントロールを失う事はなかったけど、なんだか今日は弾丸を交わしながらレースをしているような気分だった。

第1スティントではマシンとタイヤをケアしつつマージンを稼げたから、計画通りの戦略で走ることができた。第2スティントに関しては、特にセーフティカー明けのプレッシャーが大きかった。レース中に信頼性の問題が出てしまい緊張したけど、幸いにも2台とも最後まで走りきることができた。

信頼性の問題は解決しなきゃならないけど、このチームなら解決できると確信しているし、今日はパッケージの性能の高さを証明できたと思う。来週末のここでのレースを楽しみにしているよ。


7月5日(日)にレッドブル・リンクで行われた2020年のF1開幕オーストリアグランプリ決勝レースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを飾った。2位はフェラーリのシャルル・ルクレール、3位表彰台にはマクラーレンのランド・ノリスが滑り込んだ。

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