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チームを所有する飲料メーカー”レッドブル”の母国オーストリアでのグランプリ初日、午前の一回目のフリー走行で二番手タイムをマークし、上々のスタートを切ったマックス・フェルスタッペンは、午後のセッション序盤にブレーキトラブルが発生し走行時間をロスするアクシデントに見舞われた。一方のダニエル・リカルドも、FP2で複数のトラブルを抱えてしまい、ロングランに影響が及んだ。
8戦を終えて完走率僅か50%のフェルスタッペンが象徴するように、今年のレッドブルは度々信頼性の問題に足を引っ張られている。両ドライバーともレッドブル・リンクでの走行で悪くない感触を得ているだけに、明日・明後日の予選と決勝をトラブルフリーで終えたいところだ。
7日(金)のグランプリ金曜初日を終えて、フェルスタッペンとリカルドがそれぞれコメントを発表した。
レッドブル:グランプリ初日を終えて
マックス・フェルスタッペンFP1: 2位, FP2: 4位
全体的に言えば良い1日だったんじゃないかな。FP2の最初の方でちょっとしたブレーキの問題が発生しちゃって、マシンからフロアを外さなきゃならなかったから少し走行時間を失ってしまったけど、予定してたプログラムは全てこなせたし、チームとしては満足できる日になったと思うよ。
今年はこれまでよりも速度が上がったから、路面はそんなにグリップが高くなかったんだ。今日は皆が縁石にぶつかったりグラベルに突っ込んだりしてたけど、モーメントがあると修正するのが難しいんだ。黄色い縁石はすごく厄介だったよ。あれはF1で使って良い種類の縁石じゃないと思うよ。F1マシンはそんな風には設計されてないからね。
今日のマシンバランスには完全には満足してないから今夜は作業に取り組まなきゃならないんだけど、そんなに悪いってわけでもないんだ。メルセデスが予選でエンジンパワーを上げてくるのは分かってるし、ここの天気は変わりやすいから、明日どうなるか楽しみだよね。
ダニエル・リカルドFP1: 5位, FP2: 5位
今日も良い金曜日になったよ。僕らにはそこそこ競争力があるみたいだね。セッション終盤に幾つか問題を抱えてしまったので、ロングランをしっかりこなせたわけじゃないけど、スムーズな1日だったよ。
新しいマシンで走る今年のサーキットは、路面のグリップがかなり高かったな。高速コーナーがある第二セクターは特に速かったし楽しめたよ。みんなコースオフしてたけど、グリップを失うととたんに全てのコントロールが効かなくなるんだ。多分みんなマシンの限界を探ってたんじゃないかと思う。グリップがあると、どんどん攻めたくなるんだけど、時には取り返しがつかない状況になることもあるんだ。
上位5台のマシンはコンマ4秒以内の差で接近してたから、明日もチャンスがあると思うし、かなり面白いレースになるんじゃないかな。メルセデスが予選でチューンアップしてくるのは間違いないけど、戦えるポジションに留まれるといいね。
2017年第9戦F1オーストリアGPの日程・結果・ニュース・サーキットガイドなどの情報については、F1オーストリアGP特設ページを参照されたい。