
岩佐歩夢、タイムシートを超えた貢献。「素晴らしい仕事」と代表も高評価…2台のF1マシンで深めた経験
レーシング・ブルズから2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)に出走した岩佐歩夢は、空力評価プログラムを通じてチーム全体の週末の土台作りに直接的に貢献し、チーム代表アラン・パーメインから高い評価を得た。
前戦バルセロナ・カタロニアGPではレッドブル・レーシングからFP1に出走しており、岩佐は今回、2戦連続で異なるF1マシンを走らせるという極めて稀な機会を得た。
レーシング・ブルズにとってレッドブル・リンクは、ホームレースの一つに数えられる重要な舞台だ。パーメインは、実りある一日になったと初日を総括した。
「我々にとって良い一日になった。FP1ではリアムに代わってアユムがマシンに乗り、素晴らしい仕事をしてくれた」
タイムシートに表れない空力テストを通じた貢献
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.
レッドブル・リンクを走行する岩佐歩夢のレーシング・ブルズVCARB 03、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP1
この日の岩佐の走行は、マシンにエアロレイクを装着した状態でのデータ収集が大部分を占めた。そのため、ラップタイムを伸ばす余地は限られていた。
パーメインによれば、この空力テストが今週末のセットアップの方向性を探るうえで重要な役割を果たしたという。
「エアロダイナミクスの検証を通して良い結果が得られたため、FP2では2台ともがそのセッティングを引き継いだ。午後はリアムもアーヴィッドもマシンに満足していた。バランスもまずまずで、問題なくプログラムを進めることができた」とパーメインは語った。
一方の岩佐にとっては、この空力テストがプッシュラップのハードルを高めることとなった。
「レイクを装着した状態でのテスト走行が大部分を占めたので、プッシュできるラップはあまりありませんでした。そのため、レイクを外した後は、すぐにソフトタイヤでプッシュラップに入らなければならず、それが少し難しかったです」と岩佐は振り返った。
「それでも、かなり迅速にペースを上げることができましたし、最後のロングランのペースもかなり良かったので、その点はまずまずだったと思いますし、悪くないセッションだったと思います」
岩佐は同じVCARB 03をドライブしたアーヴィッド・リンブラッドから0.911秒遅れの15番手でセッションを終えた。
2台のF1経験で深めた知見「とてつもなく大きい」
岩佐は、2戦連続で異なる2種類のマシンを走らせた経験が、ドライバーとしての自身の成長につながるのは間違いないと手応えを示した。
「間違いなく、とてつもなく大きいと思います。2戦連続で異なるチームのマシンを走らせる機会はほとんど得られるものではありません」
「実際、マシンの感触はかなり違っていたので、今日もまた新しい経験を積むことができました。間違いなく自分のパフォーマンス向上につながると思います」
今後の出走予定については、具体的な見通しは立っていないとしながらも、いつでも出走できるよう準備を続けていく考えを示した。
「現時点ではまだ分かりませんが、自分のパフォーマンスを向上させるために努力を続けて、いつでもマシンに乗れるよう準備していきたいと思います」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
笑顔を見せながらチームスタッフと談笑する岩佐歩夢(レーシング・ブルズ)、2026年6月25日(木) F1オーストリアGPメディアデー(レッドブル・リンク)
2026年F1オーストリアGPの初日FP2をトップで締め括ったのはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)。2番手にはオスカー・ピアストリ、3番手にはランド・ノリスと、マクラーレン勢がこれに続く結果となった。
FP3は日本時間6月27日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。