2022 F1オーストラリア PU投入状況:角田裕毅、早くも降格テンパイ…3戦目にして8台交換

アルバート・パーク・サーキットのピットレーンを走行するスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅、2022年4月8日F1オーストラリアGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

国際自動車連盟(FIA)のテクニカル・デリゲートの発表を元に、2022年F1第3戦オーストラリアGPの予選終了時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

トラブルにより前戦をスタートできなかったアルファタウリの角田裕毅は、週末に先立ってパワーユニット交換を行った。3戦目にして早くもICE(内燃エンジン)を含む主要コンポーネントが規定上限の3基目に到達した。

レッドブル・パワートレインズ(ホンダF1)は22号車AT03に今季3基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-Hを投じた。即座にペナルティが科せられる事はないものの、22戦が並ぶ今季いずれかのタイミングでのグリッド降格は避けられない見通しだ。

V6ハイブリッド導入9年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、そしてエキゾースト・システムは年間8セットまでに使用が制限されている。

前戦サウジアラビアでウォーターポンプの故障に見舞われ7位入賞を逃したアルピーヌのフェルナンド・アロンソも同じく、3基目となる主要コンポーネントを開封すると共に、2基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)及びES(バッテリー)に手を付けた。ただ、開幕バーレーンGPで使用していた個体は再利用可能であるため、エンジンプールには1基の予備がある状況だ。

マクラーレンのランド・ノリスもICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kの主要4エレメントに加えてエキゾーストを投入したが、こちらは今季2基目だ。

他には前戦予選で高速クラッシュを喫したハースのミック・シューマッハが2基目のCE及びES、エキゾーストを開封したほか、フェラーリ勢が同じく2基目のエキゾーストを投じた。FP1を前に交換を実施した車両は6台に及ぶ。

FP1でエンジントラブルに見舞われたアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルはFP2に向けて今季2基目のICE、ターボ、MGU-H、MGU-K、エキゾーストを開封した。アルファロメオのバルテリ・ボッタスも2基目のエキゾーストに手を付けた。

F1オーストラリアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス G.ラッセルRUS 1 1 1 1 1 1 1
L.ハミルトンHAM 1 1 1 1 1 1 1
レッドブル M.フェルスタッペンVER 1 1 1 1 1 1 1
S.ペレスPER 1 2 2 1 1 1 1
フェラーリ C.ルクレールLEC 1 1 1 1 1 1 2
C.サインツSAI 1 1 1 1 1 1 2
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 1 1 1 1 1 1 1
L.ノリスNOR 2 2 2 2 1 1 2
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 3 3 3 3 2 2 3
E.オコンOCN 1 1 1 1 1 1 1
アルファタウリ P.ガスリーGAS 2 2 2 2 2 2 2
角田裕毅TSU 3 3 3 3 1 1 2
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 1 1 1 1 1 1 1
S.ベッテルVET 2 2 2 2 1 1 2
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 1 1 1 1 1 1 1
N.ラティフィLAT 1 1 1 1 1 1 1
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 1 1 1 1 2 2 2
周冠宇ZHO 1 1 1 1 1 1 1
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 1 1 1 1 2 2 1
M.シューマッハMSC 1 1 1 1 2 2 2

F1オーストラリアGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了