アルバート・パーク・サーキットを周回するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年3月31日F1オーストラリアGP FP2にて
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

2023年F1オーストラリア FP2レポート:赤旗に続き雨、暗中模索の初日をアロンソが最速締め…角田裕毅11番手

  • Published: Updated:

フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が1分18秒887を刻んでシャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.045秒差で退け、2023年F1第3戦オーストラリアGP初日をトップで締め括った。角田裕毅(アルファタウリ)は11番手という結果だった。

FP1とは異なり3月31日(金)午後の現地メルボルン上空には雨雲が到来。予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温16℃、路面26℃とFP1よりも低下し、小雨が振る中でのドライコンディションでスタートした。

ただスリックタイヤでの走行は長続きせず、セッションの途中で路面はウェットへと変貌した。タイムシートの並びに大きな意味はなく、2日目以降の展開は霧の中に包まれた。

タイヤの熱入れが難しい事もあって路面は滑りやすく、開始早々にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)が相次ぎターン1のコース外に飛び出し、芝刈りに励む場面が見られた。

雨脚は徐々に強まっていき、20分を過ぎるとコース上のマシンは一旦、全てガレージへと戻った。その後、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が先陣を切ってインターミディエイトへと履き替えコースに戻った。

残り30分を過ぎたあたりから横殴りの雨へと変わり、路面は完全なウェットコンディションへと変化した。レースが行われる日曜はドライコンディションが予想されている。

FP1は2度の赤旗の影響で4分の1が失われた。チームはロングランを含めて準備・データ不足のままに明日を迎える事になる。まさに暗中模索。スリリングなFP3が期待される。

スピンを喫してFP1の半分を棒に振った角田裕毅は、2基目のギアボックスが搭載されたAT04を駆り、失われた時間を埋め合わせるべく精力的に周回。18周を重ねて11番手タイムをマークし、昨年までのチームメイト、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)に1000分の14秒と迫った。

メカニカルトラブルに見舞われた結果、僚友ニック・デ・フリースは唯一の一桁となる8周の走行に留まり、17番手でクルマを降りた。

FP1最速のフェルスタッペンは、やや少なめの12周を走って3番手でヘルメットを脱いだ。4番手にはラッセルが続き、カルロス・サインツ(フェラーリ)を5番手に抑えた。

FP1の終了間際に電気系統のトラブルに見舞われたローガン・サージェント(ウィリアムズ)は最後までガレージから出る事なく、ノータイムの最下位で初日を終えた。今回がアルバート・パーク初走行である事を思うと手痛いところだ。

3回目のフリー走行は、日本時間4月1日(土)10時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第3戦オーストラリアGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:18.887 13
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:19.332 +0.445 10
3 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:19.502 +0.615 12
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:19.672 +0.785 20
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:19.695 +0.808 12
6 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:19.725 +0.838 12
7 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:20.083 +1.196 15
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:20.176 +1.289 20
9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:20.194 +1.307 19
10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:20.206 +1.319 12
11 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:20.220 +1.333 18
12 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:20.312 +1.425 22
13 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:20.323 +1.436 17
14 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:20.380 +1.493 24
15 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:20.470 +1.583 22
16 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:20.579 +1.692 15
17 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 1:20.600 +1.713 8
18 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:21.182 +2.295 18
19 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:21.266 +2.379 18

コンディション

天気
気温16℃
路面温度26℃

セッション概要

グランプリ名 F1オーストラリアGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 アルバート・パーク・サーキット
設立 1996年
全長 5278m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1オーストラリアGP特集