2023年F1オーストラリア FP1レポート:角田裕毅、驚愕スピンでアプグレ損傷懸念…2度の赤旗経てフェルスタッペン最速
2023年シーズンのF1第3戦オーストラリアGPが3月31日に開幕を迎え、日本時間10時30分から1回目のフリー走行が行われた。一発目のセッションを制したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。1分18秒790のトップタイムを記録した。角田裕毅(アルファタウリ)は17番手という結果だった。
金曜午前のアルバート・パーク・サーキットの上空には厚めの雲が広がったが、オープニングセッションは気温18℃、路面温度29℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に柔らかいレンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
雨が懸念されるFP2に先立ち行われたFP1は、GPSシステムの不具合とテクニカルトラブルに見舞われたローガン・サージェント(ウィリアムズ)のマシンストップにより、セッションの約4分の1が失われた。
開始30分を過ぎたところで角田裕毅がターン1でロックアップ。高速のままコース外に飛び出し、芝生とグラベルを飛び跳ねた。ウォールに迫る勢いであったが、すんでのところで回避した。
何とかガレージに戻ったものの破損した新型フロアの修復が間に合わず、14番手につけた僚友ニック・デ・フリースから0.466秒遅れの17番手でセッションを終えた。
AT04の局所的ダウンフォースを引き上げるべくアルファタウリは、フロアボディとエッジ形状を変更し、フェンスのリーディングエッジをアップデート。更に、リアタイヤが発生させる後流の影響低減を狙ってディフューザー上部と側部の接合部分の曲率を変更している。
このアクシデントの直前、GPSシステムがダウンした事でコース上にトラフィックが多発。最終セクターで大幅なスローダウンを強いられ、タイヤが作動していない状況でクイックラップに向かった結果、コース外に飛び出したのだと角田裕毅は説明した。
チームがドライバーにトラフィックを知らせる事ができないこの状況は危険と判断され、10分間に渡ってレッドフラッグが振られた。
ソフトを投じたフェルスタッペンは昨年のポールタイムに1秒と迫るスピードを見せたが、ターン4で派手なスピンを喫するなど、クルマに苦しむ様子が印象的だった。ミディアムで3番手につけた僚友セルジオ・ペレスもターン3で芝に乗り上げる場面があった。
その結果、赤旗解除後にソフトタイヤでラップを刻んだメルセデスのルイス・ハミルトンがトップからコンマ4秒遅れの2番手につけた。僚友ジョージ・ラッセルはピエール・ガスリー(アルピーヌ)に届かず9番手に留まった。
4番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続き、昨年のポールシッター、シャルル・ルクレールを6番手に、カルロス・サインツを7番手に退け、フェラーリ勢に先行した。もう1台のAMR23を駆るランス・ストロールは10番手をマークした。
2回目のフリー走行は日本時間3月31日(金)14時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2023年F1第3戦オーストラリアGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.790 | 17 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:19.223 | +0.433 | 20 |
3 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:19.293 | +0.503 | 19 |
4 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:19.317 | +0.527 | 23 |
5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:19.378 | +0.588 | 16 |
6 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:19.505 | +0.715 | 20 |
7 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:19.536 | +0.746 | 16 |
8 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:19.646 | +0.856 | 22 |
9 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:19.699 | +0.909 | 23 |
10 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:19.766 | +0.976 | 19 |
11 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:19.766 | +0.976 | 21 |
12 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:19.777 | +0.987 | 22 |
13 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:19.806 | +1.016 | 19 |
14 | 21 | デ・フリース | アルファタウリ | 1:19.933 | +1.143 | 25 |
15 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 1:20.074 | +1.284 | 21 |
16 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:20.175 | +1.385 | 20 |
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:20.399 | +1.609 | 14 |
18 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:20.419 | +1.629 | 21 |
19 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:20.569 | +1.779 | 22 |
20 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:21.147 | +2.357 | 17 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 18℃ |
路面温度 | 29℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1オーストラリアGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | アルバート・パーク・サーキット |
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設立 | 1996年 |
全長 | 5278m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |