フェラーリ対レッドブルの最速争いにアルピーヌが参戦、ベッテルは初日水の泡 / F1オーストラリアGP《FP2》結果とダイジェスト
2022 F1第3戦オーストラリアGP金曜2回目のフリー走行が現地4月8日に開催され、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが1分18秒978を記録。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)を0.245秒差で退け初日をトップで締め括った。
今週末のトップバトルがフェラーリ対レッドブルの一騎打ちに絞られるかどうかはまだ分からない。FP2では最新スペックのフロアフェンスとリアブレーキドラムを持ち込んだアルピーヌが最速決戦に殴り込みを掛けた。
フェルナンド・アロンソは3番手を刻んだカルロス・サインツに0.161秒と迫る堂々の4番手を刻み、セルジオ・ペレスを5番手に従えた。エステバン・オコンも6番手と、アルピーヌが先頭争いに名乗りを上げた。
コーナーからの立ち上がりで跳馬ドライバー達はライバルよりも明らかに早い段階でアクセルを踏み込むなど、フェラーリF1-75は一歩先行するポテンシャルを見せつけた。ただその一方で前戦以上に激しいポーパシングに見舞われる場面も目についた。恐らくセットアップ面での妥協量は限定的だろう。
レッドブルにとっては必ずしも好調なセッションではなかった。
チームはセッション途中に、フェルスタッペンの33号車にリアサスペンションを含む幾つかの変更を加えた。フェルスタッペンは第2セクターまでルクレールを上回る速さを見せていたが、最終1つ前のターン13でワイドに膨らんだ。ペレスと最速ルクレールとのギャップはコンマ7秒近くに広がった。
一面が眩しい日差しに覆われたFP1とは異なり、14時を迎えた現地メルボルンの上空全面にはどんよりとした雲が垂れ込め、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は降水確率40%の予報の中、気温20℃、路面29℃のドライコンディションでスタートした。幸いにも最後まで雨は振らなかった。
2022年シーズンの開幕2戦を欠場したセバスチャン・ベッテルは悪夢の金曜日を過ごす事となった。FP1でのエンジン周りのトラブルを経て、チームは交換作業に取り組んだもののチェッカーまでに終わらず、4度のF1王者はFP2で1周も走行できないままに終わった。
なおチームメイトのランス・ストロールも14番手と冴えず、残り12分を切ったところでは、ホイールウイングレットが脱落するという奇妙なハプニングにも見舞われた。デブリ回収のためにセッションは一時赤旗中断となった。
🚩 RED FLAG 🚩
A piece of Lance Stroll's car has fallen off, leaving debris on the track #AusGP #F1 pic.twitter.com/HLH00v3ybJ
— Formula 1 (@F1) April 8, 2022
アルファロメオのバルテリ・ボッタスはターン1でコースオフを喫する場面がありながらも、印象的な7番手タイムと共にセッションを終えた。周冠宇はチームメイトから1秒落ちの15番手でクルマを降りた。
マクラーレンのランド・ノリスとダニエル・リカルドは各々8番手と10番手を刻み、アルファタウリのピエール・ガスリーがその間に挟まれた。規定上限の3基目エンジンを開封した角田裕毅は僚友ガスリーから0.282秒遅れの12番手で初日を終えた。なおサインツの走行を妨害したとして、今季2度目の戒告処分を受けた。
メルセデス勢の最上位はジョージ・ラッセルの11番手止まりだった。ルイス・ハミルトンはコンマ3秒落ちの13番手でヘルメットを脱いだ。
Hamilton has a big run wide 😯#AusGP #F1 pic.twitter.com/ToSOuQXvEe
— Formula 1 (@F1) April 8, 2022
2022年F1第3戦オーストラリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間4月9日(土)12時から1時間の日程で開催される。
2022年F1第3戦オーストラリアGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:18.978 | 27 | |
2 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:19.223 | +0.245 | 22 |
3 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:19.376 | +0.398 | 27 |
4 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:19.537 | +0.559 | 22 |
5 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:19.658 | +0.680 | 20 |
6 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:19.842 | +0.864 | 25 |
7 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:20.055 | +1.077 | 25 |
8 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:20.100 | +1.122 | 24 |
9 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:20.142 | +1.164 | 27 |
10 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:20.203 | +1.225 | 24 |
11 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:20.212 | +1.234 | 25 |
12 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:20.424 | +1.446 | 30 |
13 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:20.521 | +1.543 | 23 |
14 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:20.611 | +1.633 | 28 |
15 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:21.063 | +2.085 | 23 |
16 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:21.191 | +2.213 | 23 |
17 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:21.912 | +2.934 | 28 |
18 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:21.974 | +2.996 | 22 |
19 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:22.307 | +3.329 | 24 |
コンディション
天気 | 曇り |
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気温 | 20℃ |
路面温度 | 29℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1オーストラリアGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | アルバート・パーク・サーキット |
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設立 | 1996年 |
全長 | 5278m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |